どうも、松本です。
早速ですが本日複数のモニターを視聴する機会がありましてね、今回は主観を8割加えながら書いていこうと思います。
今回視聴したスピーカーはこれら。
1.
GENELEC 8030A
2.
KRK VXT-4
3.
FOCAL CMS50
4.
YAMAHA MSP5 STUDIO
5.
ADAM AUDIO A7X
6.
ADAM AUDIO S2X
いやぁ、今日一日で6台も視聴してたんだなぁ~。
そんな自分にビックリです。
でね、取りあえず最初にオチを言っちゃうと、「10万円以下のモニタースピーカーは得意・不得意が躊躇に出てくる」ってことでしょうか。取り合えず、それぞれのスピーカーを聴いてみた感想でも長々と書いていこうと思います。
まずは
GENELEC 8030Aなんですが、こいつは低域を聴くならとってもイカしたスピーカーで、4つ打ち系をメインに作るならまず問題ないと思います。キックの余韻も意識しなくても聴こえるし、締まりもいい。abletonなんかで曲を作っている方にはアリな選択かもしれません。
しかし、このスピーカーはバンドものの再生が弱くて、何とも残念な出音になっちゃいます。「おいおい、さっきまで鳴っていたあの低音はどこいったんだよ?」って感じで、何とも残念。あと、締まりは良いけど高域の再生レンジがちょっと狭いのかもしれません。環境によってはキンキンしすぎるミックスになってしまうかもしれません。聴く分には気持ちのいいスピーカーなんですけどねぇ…。
続いては
KRK VXT-4。これは10万円以下の比較的安価なモデルになるんですが、やはり値段通りの音といいますか、ちょっと解像度が荒いように感じます。上も下もある程度聴こえるんですが、ちょっと荒々し過ぎるかもしれません。
しかし、これでバンドものを聴くと一気に印象が変わり、何ともミックスし易そうなスピーカーに早変わり!ディストーションをかけたギターなんて、結構バランスよく鳴っているように思います。「バンドで一生食っていく!」って決め始めた方が最初に手を出すスピーカーに向いているかもしれませんね。
次は
FOCAL CMS50。こいつは中々使っている人見ないと思いますが、案外売れ筋みたいです。そんな理由も音を聴いて納得です。癖が薄いんですよ、このスピーカーって。それなりにバランスよく鳴っていて、アコースティックでもバンドものでも、はたまたクラブものでもそつなく鳴らせるスピーカーといったところでしょうかねぇ~。
しかし、そんなそつなく働くスピーカーには一つ欠点が。聴いていてつまんないんですよ…。特徴が無いっていうか、そつなくこなしすぎて個人的には地味かなぁ…と思いました。聴く人によっては手放せられないスピーカーだと思うんですけどねぇ…。
これはみんな聴いた事があるかもしれませんね、
YAMAHA MSP5 STUDIO。YAMAHAのスピーカーはアコースティック系が強いとは聴いた事があるんですが、それも納得。ノラ・ジョーンズがとってもバランスよく鳴ってました。コスパいいなぁ~って印象でしょうかね。
しかし、アコースティック以外は…。ちょっとね…。
続いては個人的な大本命、
ADAM AUDIO A7Xです。ボクは以前これの一回り小さいA5Xを聴いて即買いを考えたことがあるんですが、それから動く事無く暫く時間が経過してしましました。しかし、ボクの中ではADAMスピーカーへの興味が薄れる事はありませんでした。
でね、実際に音を聴いてみると他社のスピーカーよりも圧倒的なバランス良く鳴っているんですよね。キックの余韻も聴き取れるし、また中高域も8030Aより全然鳴っている。しかし、個人的にはキンキンした印象が強くて、長時間聴いていると耳が痛くなる印象があるんですよね。そう、この印象はSONYのMDR-900STを使っているときと同じ印象です。
色んなジャンルの音楽を作らなければいけない方(作家さんとかね)にはとっても向いているスピーカーだと思うんですが、ジャンルが固定している方であれば他の選択肢が無難かもしれません。少なくとも、ボクはこのスピーカーで歪んだギターやハイトーンのお姉ちゃんのボーカルはあまり聴きたくありません。
最後に
ADAM AUDIO S2X。A7Xと同じADAMのスピーカーなんですが、値段が桁違いだったりします。でもね、値段が高い分とても優秀で、音がとにかく前に出てくる。こんな出音になるようにミックスすれば、まず問題ないんだなぁ…と思わせてくれるスピーカーです。なにせ、欠点が見当たらないんですもん。
ジャンルや使う人を選ばないS2X…。凄いよ、このスピーカーは、ほんとに。
ということで長々と書いていきましたが、個人的に今すぐ家に持って帰りたいと思ったスピーカーは勿論
ADAM AUDIO S2X、これ一択でした。しかし、値段が…。
そうなってくると、やっぱり10万円以内のスピーカーに白羽の矢がたたると思うんですが、10万円以下のスピーカーってのは得意・不得意が結構躊躇です。8030でバンドものをミックスしてるときに「もう少し高域出しても良いよね、だって足りないもん」って感じで高域を上げていけば、それはそれはキンキンした一曲が完成って感じだと思います。
なので、ある程度ミックスも手がける方は慎重に選んだ方が良いと思います。
ボクは今回の視聴でそう感じましたね。