スポーツ新入社員奮闘記

第22回 「世界同時株価暴落と、僕の信用度暴落。。。のち少し回復?」
2008.10.15

スポーツ局
08年度入社 阿部博行

 10月12日、世界中の視線が幕張に注目する日。
 東京ゲームショウ(TGS)2008が開催され、仕事が休みだった僕は友達と幕張を目指す。8万人に迫る同じ趣味を持つ観客とともに、ゲーム先進国であるこの国に生を受けたことを神コロ様に感謝しながら各ブースを楽しむ。しかし、悩み事が一つ増えた。来年のTGSまで一体何を楽しみに毎日を戦い抜けば良いのだろう…  まずは10月16日、新型PSPの発売を楽しみに今日も僕はユリカモメで戦地へ赴く。こんにちは、阿部です。最近同期の出演している番組”カトパン”を観たらなぜか恥ずかしくなる阿部です。

 変な出だしかと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、最近のゲームは華麗なムービー、濃厚なシナリオにヴァーチャル空間でのプレーヤーの自由度。他のメディアに負けない魅力が満載で、さらにはテレビで映像に携わる自分にとってはゲームムービーのカット割りや、ピンのぼかし方、色の使い方やアングルの移動など、観てみてかっこいいと思わせるムービーは全て自分のテキストだと思って真剣に観ます。すぽるとでも頻繁にPLAYSTATION3のゲームソフトのCMが流れますが、あれもやはりとても勉強になります。
 最近では、一つのゲームに数億円の予算をかけるのは珍しくありません。その大作をユーザーに買ってもらうかどうかは、イメージ戦略にかかっています。CMは大抵15秒、何億円の大作の魅力をわずか15秒にまとめて凝縮しないといけないわけですから、各メーカーのCM作りへの情熱は半端ないです。映画の予告編もそうですが、わずか15秒の尺しかないのになぜこのカットを入れたのか、なんで原稿にわざわざこの表現を用いているのか、制作者の意図を察しながらCMをもしくは、映画のプロモーションムービーを観るのが、映像に関してまだPEPEの僕にはとても楽しいです。
 最近ではスポルトのオープニングの前に5秒間F1や世界柔道を宣伝するVTRがついています。視聴者に週末放送するスポーツ番組を宣伝する。しかもたった5秒で・・・いつかチャレンジしてみたいです。

コーナー1 今週起こった事件ベスト2
 ついに始まりましたこのコーナー、すぽると新人ADの僕が今週おこった事件を僕なりに、スペクタクルに少し誇張してお伝えします。では、さっそく今週の栄えあるベスト2を発表します。

第2位 マスターテープ紛失事件
 先週の土曜日先輩ディレクターに言われ北京のTAPEをアーカイブ部から貸りました。TAPEの調達はADの重要な任務です。他の素材と違い北京のTAPEは重要度が高く絶対になくしてはいけません。それを承知の上でアーカイブ部のイタリアンマフィアみたいにダンディなM坂さんに素材をお借りするのですが、なんとその素材をなくしてしまいました、テープは会社の財産です。死ぬ気で探し回ります。ありとあらゆる可能性を考慮し、色々な倉庫、ロッカー、先輩たちのデスク…めざましテレビのADさんにも電話して確認しますが、出てきません。テープが見つからないまま朝7時をすぎ徹夜で次の日のオンエアにつきます。この辛さは、体験者とめちゃイケのADしかわからないはず。
 確かに自分が窓口でテープを貸りましたが、失くしたのは自分ではないのに、せっかく頑張って大学を卒業して、就活も頑張ってここまできたのに、なんで、人のテープを探すのに、孤独に徹夜でこんな思いをしなくてはならないのだろう??精神的に本当にこたえました。世界が株価の暴落で忙しい頃、僕のADとしての、M坂さんの信用度は暴落してしまい、本当に申し訳ないし、情けない、やりきれない気持ちになりました。
 しかし急展開。テープを探してまる3日つい先ほど発見いたしました。どういうわけか、他の班の囲っているところにKEEPされていました。誰か他の番組の方が持っていてくれたらしいのです。とはいえ、人のせいにばかりで来ません。僕と先輩ディレクターの素材の管理に問題があった結果この事件に繋がったのですから。テープを見つけたとき、テープを探し回る自分のこの3日間のハイライトが脳内で放送されました。まるで走馬灯のように・・・
 目に力が無くひげも生えっぱなしでみっともない姿ですが本当に見つかって喜んでいる僕の表情を青木が捉えてくれました。日銀の金融調節面で固定金利によるドル全額供給オペの導入により株価の下落が回復に向かうなか、M坂さんの僕にたいする信用度も回復したらいいと願います。

第1位 マンデーフットボール制作事件
 なんというかテープ紛失事件で疲労困ぱいのため、また次回書きます。

コーナー2 ヒロユキアベのジコマン映画寸評2008!
 今週は24season6のおかげでのんきに映画を観てる場合ではありませんでした。毎週このコーナーを楽しみにしてくれているA間君ごめんなさい。

 では、また!