先月31日、東京・渋谷区のライブハウスで、店内に入ってきた男が突然、催涙スプレーのようなものを噴射したうえ、ガソリンのような液体をまいて火をつけようとしたとして、殺人未遂などの疑いで逮捕されました。当時、店内には客などおよそ100人がいて、7人が気分が悪いと訴えて病院で手当てを受けています。
先月31日8時50分ごろ、渋谷区宇田川町のビルの地下にあるライブハウス、「チェルシーホテル」で、店内に入ってきた男が突然、催涙スプレーのようなものを噴射しました。警視庁によりますと、さらに男はガソリンのような液体をまいて火をつけようとしたということで、従業員が取り押さえて駆けつけた警察官に引き渡し殺人未遂と放火未遂の疑いで逮捕されました。当時、店内には観客や従業員およそ100人がいて、東京消防庁によりますと女性7人が気分が悪いと訴えて病院で手当てを受けています。いずれも症状は軽いということです。逮捕されたのは大阪・茨木市の島野悟志容疑者(23)で警視庁は犯行の動機や状況を詳しく調べています。現場にいた男性によりますと、男は取り押さえられる際に「大量に人を殺して、死刑になりたい」などと話していたということです。消防はライブハウスの周辺を一時、立ち入り禁止にしたうえ、通行人に対し、「現在、可燃性のガスを外部に排出しています。火の気に注意してください」とスピーカーで呼びかけました。