スポーツ新入社員奮闘記

第2回 「パズルゲーム」
2008.5.27

スポーツ局
08年度入社 青木僚平

立ち上がれなかったのも、無理は無い
流す涙も、いつも彼が流すそれとは違っていた
それ程までに、サッカーの女神は栄光の前に試練を与えた
手にした栄光によって満足し、彼の進化が止まらぬように

 雑誌『Number』風に始めてみました。皆さんご機嫌いかがでしょうか。まだまだA(あんまり使えない)から抜け出せない3Aの一人、青木僚平です。

 御察しの方も多いとは思いますが、冒頭の文章は先日UEFA CHAMPIONS LEAGUEで優勝したマンチェスター・ユナイテッドのエース、C.ロナウドのことです。皆さん決勝戦はご覧になりましたか? チェルシー対マンチェスター・ユナイテッドの試合は1対1の同点の末、PK戦でマンチェスター・ユナイテッドが勝利しました。試合中にゴールを決めたC.ロナウドがPK戦ではシュートを外してしまうというドラマチックな展開でしたが、最後はGKのファン・デル・サールが活躍し、マンチェスター・ユナイテッドが優勝を掴み取りました。

 僕自身、マンチェスター・ユナイテッドを応援していたので嬉しかったのですが、それ以上にホっとしました。ここまでチームを引っ張り、決勝で得点まで決めC崎ロナウドがPKだけで戦犯になってしまうのはあまりに酷でしょう。チームが勝った瞬間、PKを外したという責任から解放されてピッチに崩れ落ちた彼の姿を見て「これだからサッカーは面白れぇなぁ」と思ってしまいました。
 4年前のEURO(というサッカーの大会)では決勝で敗れ、2年前のW杯ではクラブのチームメイトのW.ルーニーへのイエローカードを促したとしてクラブのサポーターから非難を受けたC.ロナウドは、何となく栄光に手の届かないカリスマみたいなイメージがあったのですが、これで欧州最秀選手は確定ですな。ムフフ。

 さて、前置きが長くなりましたが、僕ら新入社員の三人はまだまだ研修中でして、先週一週間は様々な現場の見学をさせて頂きました。海外から送られてきたF1(モナコGP)やサッカー(CAMPIONS LEAGUE)の映像を、テレビに流す作業を会社のスタジオで見学したり、バレーや競馬は実際に競技場、競馬場に行き、中継の様子を見学しました。目の前で繰り広げられる熱い試合の数々に興奮したのは言うまでも無いのですが、それ以上に興奮したのは、本当に多くの人の作業が一点に集中してテレビ番組が作られるという光景でした。
 イメージするなら「パズル」のような感じです。現場でのカメラや音声などスタッフの作業すべてが一つ一つのピース(僕のような新人にはピースだけでは全体像が掴めないのですが)で、そのピースをうまく組み合わせたときに、視聴者が感動するようなパズルが完成するというわけです。分かりづらいですかね…(汗)
 そのパズルの完成請負人ともいえる人がプロデューサーやディレクターといった人たちで、その人たちの鮮やかな作業を目の当たりにした僕は、将来本当にこんな難しい仕事が出来るものかなぁと、いささか不安になりました。
 が!! 今は自分に出来ることを少しずつ増やしていかなければならない状態。成長は亀速並みですが、何とか成長していきたいと思います。

 先ほど家に帰ってきまして、現在深夜4時。空が少し明るみ、すずめがチュンチュン鳴いています。初めてブログというものを書いたのですが、意外と時間がかかるものですね。
 それでは、また次回。おやすみなさい☆