スポーツ新入社員奮闘記

「今日から4月です」
2008.4.1

 今日から4月です。
 去年4/1に入社して6月にスポーツ局に配属された3人の新入社員は、今日から2年目に入り、新入社員は卒業します。去年この「新入社員奮闘記」は、新たな新入社員がスポーツ局に配属されるまで中断しましたが、今年は2007年組3人に「2年目」としてコラムを継続し、後輩に引き継いでもらうことにしました。
 2年目になると仕事が増えてスポーツ局員らしくなってきましたが、6月の新入社員配属まで2年目となった門脇、山田、黒崎の成長ぶりを楽しみにして下さい。

 おーい、3人!
 しっかりと成長ぶりをアピールしろよ!

 よろしくお願いします。

2008年4月1日
編集長

第40回 球春到来!!
スポーツ局スポーツ制作センター・ニュース制作部
07年度入社 黒崎 遼
 さて、気づいたらもう4月です。自分も2年目ということで、「しっかりしなくては!」と強く思う今日この頃です。春の訪れと同時にやってくるのが野球シーズン。セ・パ両リーグも既に開幕し選抜甲子園も熱戦が繰り広げられています。そして、今年はMLBの開幕戦レッドソックス対アスレチックスも日本で行われました。千葉ロッテマリーンズの球団担当を今年から担当している自分にとって、今年の野球シーズン開幕は格別な思いと緊張感に包まれています。
MLB開幕戦 リニューアルされた神宮球場
 ということで今日は球団担当の仕事を簡単に紹介したいと思います。キャンプの時もこの奮闘記で仕事の内容を紹介しましたが、今回はシーズンが入ってからの仕事となります。
 球団担当になる前と最も違うのは取材に出る回数が圧倒的に増えたこと。それもそのはず。球団担当は自分が担当するチームのホームゲームには必ず行って取材。原稿、編集、スーパーを書きその日の「すぽると!」のOAに出します。つまり、千葉マリンスタジアムで行われる試合は、自分が取材に行きその日のニュースを作ります。
 ではその取材の流れとは・・・
スコアシートの一部
急速と球種も1球づつメモ
(1)試合前の両チームの練習取材。ニュースで試合前に対戦するチームの監督同士が握手をしている姿を見たことないでしょうか?これはいわゆる試合前取材でカメラマンが撮影したものです。他にも記録が掛かっている選手や注目の選手等は試合前から追います。もしも大記録が生まれた時には、長時間のVTRが流れるので、試合前の様子を使うことは多々あります。またこの時に選手に聞きたいことがあれば取材をします。
(2)試合を見る。もちろん、試合前にある程度どのようなニュースを作るか考えますが、公式戦は試合結果と試合内容が最も重要。会社にいる野球統括のディレクターと電話で連絡を取り合いながら、どのようなニュースを作るかを決めます。9回まで4−0で千葉ロッテがリードしていたのに、最終回東北楽天に逆転されたなんていう展開だったら大変。そこまで考えていた原稿を全て差し替えなんてことも考えられます。
 更にその大変さに追い討ちを掛けるのがナイトゲーム。試合が終わるのが22時だとしたら、急いでマリンスタジアムを出ても会社に着くのが22時半くらい。OAまで1時間少ししかありません。更に遅くなって会社着が23時頃の時もあるようです。この経験はまだありませんがこの先必ずあります。そうなったら本当に大変。OAに間に合わないという最悪の事故は避けなくていけません。めちゃめちゃ焦ることは間違いありません。
(3)原稿とスーパーを書き編集をする。デーゲームの場合は会社に帰りながら色々考えられますが、ナイトゲームの場合はタクシーの中でスーパーと原稿をほぼ完成させた状態にする必要があります。また会社にいる編集マンに電話で使うシーンを説明します。「14秒から21秒まで7回のホームランのシーンで、ガッツポーズも入れてください」みたいな感じで。
(4)めちゃめちゃ焦って全てを終了させるとOA。スーパーを出すタイミングを声で指示します。
(5)OAが終わると編集マンにお礼をして、その日の試合で起こった好珍プレーを一本のテープにまとめてもらいます。この作業をするとシーズン終了後などの企画で好珍プレーを見つけやすくなります。

 以上が簡単な球団担当の仕事でしょうか。他の番組から担当球団の選手に出演依頼があった時には窓口にもなります。
 責任のある仕事で、ほぼ毎日のように野球に関われ日本のトップ選手のプレーを間近で見ることが出来るのはとても刺激的で仕事とは思えないくらい楽しいです。そして取材に行くとやはり生の迫力を実感します。千葉ロッテマリーンズファンの応援スタイルは右に出るものは無いんじゃないかと思うくらいです。
 テレビ観戦をしている方には、生で見ているような迫力と熱気を伝えたいと最近は強く思います。その為にも頑張っていきますのでよろしくお願いします。