スポーツ新入社員奮闘記

第25回 2007年ラスト日記
2007.12.12

スポーツ局スポーツ制作センター・ニュース制作部
07年度入社 黒崎 遼

卒業旅行にて。野球部の仲間と
フジテレビの保養所にて。同期全員
 さて早いもので2007年も気づけば12月です。そして僕が新入社員奮闘記を書くのも年内では最後です。ということで激動の2007年を振り返ってみたいと思います。
1月〜3月
 人生において最も楽しい時期だったかもしれません!2006年の10月に部活を引退して、拘束時間が全く無くなったこの時期は本当に遊んでばかりいました。飲み会をしたりアルバイトをしたり、2月には卒業旅行にも行きました!「嫌なことがない」と言っても過言ではないくらいです。「人生の夏休み」と言ったところでしょうか!
4月〜5月
 いよいよ社会人になる!ということで多くの困難を覚悟していた僕に待っていたのはとても楽しい2ヶ月でした。それもそのはず。研修期間ということで毎日同期と一緒!しかも 後半からは色々な現場を回れることが出来、テレビ局の色々な顔を見ることが出来ました。
 ドラマの研修で「プロポーズ大作戦」の撮影を生で見たり、バラエティーの研修で「僕らの音楽」の現場に行き大好きなコブクロの曲を生で聞けたり感動の連続です。
 制作現場だけでなく営業局の研修ではテレビのこれからを真剣に考えさせられました。広告収入が頭打ちと言われる今、テレビ局はどのように利益を得れば増やせばよいのか?といった感じで。多くのことを学ばせてくれて、楽しい研修を用意して下さった人事部の皆様には本当に感謝しています!
 1月から5月までで得たことは仲間の大切さ。今でも学生時代の友達から会社の同期まで予定が合えば一緒に遊びに行きます!全く違う業界で働く友達や、同じ会社でも異なる部署にいる友達と話すことは自分の視野を広げてくれます!そして何より単純ですが「楽しい」です!これは本当に最高のことだと思います。
6月〜現在
延長で長引き、相当焦ったソフトボール日本代表の試合。
In横浜スタジアム
 ここからが本題。第一希望のスポーツ局に配属され、この新入社員奮闘記と共に始まった「すぽると!」のAD生活。これまでの生活とは一変。これまでが甘すぎたのかもしれませんが、一気にシビアになりました。今でも変わらないですが僕にとって最も重圧がかかるのが生放送であること。生放送中にスーパーの送出を間違えたり、アナウンサーに出す内容を間違えたりすれば大変なことです。収録と違ってやり直しは効きません。もちろん上に書いたミスは一通り経験済みですが。。。他にも自分が取材に行ったニュースを作るのが遅くなってしまえばOAに間に合わないなんていうことも起こりかねません。
 ミスは許されない重圧と戦うのは相当大変です。もちろん1週間近く家に帰れなかったり、徹夜だったりといった体力的なハードさもありますが。
 しかし今の仕事が嫌か?と言われればそんなことはありません。もちろんまだまだ未熟者ではありますが充実した日々を送っており、たった15秒のスポーツニュースでも、どうすれば見ごたえのあるものになるか?なんて考えるのが楽しかったりします!
 例えば以前に千葉ロッテにドラフト1位で入団が決まった成田高校の唐川投手の入団会見の取材に行きました。その日は大阪桐陰高校から北海道日本ハムに入団する中田選手の会見のニュースもあり、OAで流す映像を「中田君と対戦したい」と言っている部分にしようかなと最初は考えました。(会見のニュースではたくさん喋った中のどこをOAで使うかを決めなくてはいけません)
グッドウィルドーム横のカブレラ地蔵。
移籍したら無くなってしまう!?
 しかし唐川投手の会見にはバレンタイン監督も同席しており、会見の途中に監督はいつものように唐川投手をいじり笑わせていました。ボビー節炸裂です!ということで個人的には後者の方が,「らしさ」が出ているし、映像として視聴者の興味を引くと思い、監督がふざけ、唐川投手が照れくさそうに微笑んでいるシーンをニュースで流しました。僕が新聞記者だったら間違いなく前者を記事にしているでしょうが、テレビは映像のインパクトが肝なので最終的な判断に至ったということです。
 この判断が正しかったかどうかはわかりませんが、こんな風に考えるのが具体的な今の仕事の醍醐味でしょうか!
 これからもたくさんの喜怒哀楽を感じるのでしょうが、とにかく1つのことに一喜一憂するのでなく根気良く頑張っていきたいと思います。
 2007年!この日記を読んでくださった皆様ありがとうございました。来年も3月までは書くので暇があったら読んでください。よろしくお願いいたします。では良いお年を!