第19回 戦国東都
2007.10.30 スポーツ局スポーツ制作センター・ニュース制作部
もし、スポーツのリーグ戦で最も見ごたえのあるリーグは?と聞かれたら何と答えますか?自分なら真っ先に東都大学野球と答えます。「?」と思った人も多いでしょう。確かに、プロ野球に比べればレベルは低いです。「大学野球なんて六大学しか知らないよ。」という人も多いでしょう。しかし、リーグ戦の激しさという意味では右に出るリーグはいません。今回はそんな東都大学野球を見に行ったので書きたいと思います。07年度入社 黒崎 遼
東京六大学などと同じ大学野球の中のリーグの1つです。1部から4部までで構成されており、1部の試合は平日に神宮球場で開催。(土日は東京六大学が使用)2部はお隣の神宮第2球場で行われ、3部以下は大学のグラウンドでの開催が主となります。 主な加盟校はメジャーで活躍する井口選手を輩出した青山学院。今年のドラフトの目玉となる大場投手率いる東洋。中日の井端選手などが出た亜細亜などで1部には計6校。2部にも、巨人の阿部捕手がいた中央大学や横浜の村田選手を輩出した日本大学など計6校がひしめいています。また「東都は日本一レベルが高い」というのが大学野球の世界では当然の認識。その裏づけとして2つのデータを用意しました。
(2)大学日本一になっている回数!日本一を決める大学選手権と明治神宮大会で2000年以降、東都代表の大学が優勝した回数は6回。(東京六大学は2回)こちらもダントツの第1位。六大学と東都は2大リーグとしてよく引き合いに出されますが「人気の六大、実力の東都」なんていう風に言われるのも納得です。 これだけ見てもレベルの高さがわかりますが、最大の魅力は冒頭にも書いた各校のレベルが物凄く拮抗していることです。1部と2部の差はほとんどありません。2001年の秋季リーグ戦を制し、明治神宮大会でも優勝し日本一になった駒澤が2002年に2部に降格するくらいです。チャンピオンズリーグを制したACミランがセリエBに降格なんて考えられますか?ここでは優勝した大学が次のリーグ戦で最下位争いというのは珍しくありません。いつ見に行っても結果が予想できる試合など無いのです。本当に激しく、最後までわかりません。
ということで高校野球が好きな人は是非、甲子園ヒーローの第2章を、プロ野球が好きな人はプロでブレーク前の原石を探しに行ってみて下さい。そして特に野球は興味ないけど、平日の昼間が暇な人!是非、昇格と降格が紙一重というプレッシャーの中、一生懸命戦う選手を見に行ってみてはどうでしょうか。どこが優勝してどこが最下位になるか予想もつかない戦いが繰り広げられています。日本シリーズや早慶戦といった華のある舞台が無い中でも一生懸命戦い続ける東都の選手達の思いや情熱を感じ取ることが出来るでしょう。
最後になりましたが僕が所属していた獨協大学野球部は首都大学野球連盟というリーグで東都大学野球連盟ではないので勘違いしないで下さい。首都もなかなか面白いので機会があれば見に行って下さい。こちらは土日に相模原球場や平塚球場、等々力球場なので行われているので!東都以上に客が少ないですけど。。。それでもロッテの里崎捕手を出した帝京や巨人の原監督を輩出した東海など名門校が争っています!では! → ページのトップへ
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