スポーツ新入社員奮闘記

第17回 10月7日 神宮球場
2007.10.16

スポーツ局スポーツ業務推進部
07年度入社 門脇寛至
 近頃一気に冷え込んできましたが、体調を崩されている方も多いのでは。こういう時、真っ先に寝込んでしまう僕ですが、奇跡的に今のところ元気です(笑
 先日、神宮球場に行ってまいりました。そう、古田敦也プレイングマネージャーの神宮ラストゲームです。今回はお仕事というわけではなかったんですが、思わず同期とともに球場に向かってしまいました。

代打・オレ
 会場に着くとまずビックリ!!以前、研修の時に何度か訪れた時には残念なことに空席の目立っていた球場が、驚くほどに満席!!普段もこれくらいの盛り上がりがあれば・・・。今日は何かドラマが生まれるんではないか、何やら独特の空気が流れる中、スターティングラインナップが発表されます。もちろん、古田プレイングマネージャーには“選手”として先発出場してもらいたいところ・・・

「5番 キャッチャー古田」

 割れんばかりの大歓声!!まさに優勝のかかった試合かのような盛り上がり!!今シーズン、あまりスタメンマスクをかぶっていなかった古田“選手”ですが、否応なしに期待が高まります。

 古田“選手”の打席になると、ヤクルトファン、広島ファン関係なく球場が緑一色に(来場者にはあらかじめ緑色のボードが配布されました)。すごい光景でしたね、あんなに球場全体が一体化したのは初めて見ました。一球一球に観客みながどよめきます。

 ノーヒットのまま迎えた神宮での最終打席。8回裏2死1、2塁で古田選手が打席へ向かいます。すると、マウンドには同じく引退を迎える広島の佐々岡投手が!!ブラウン監督も粋なはからいをしてくれます!!

「最後に神宮で一本!!」

 誰もがそう期待しましたが・・・結果はショートゴロ。しかしみな暖かい拍手で両選手を称えます。「結果以上のものがある」とはまさにこのことを言うんでしょうか。さらには、代打で前田選手、緒方選手が出てくるなどなど。緒方選手が打席に入る時には古田“選手”と何やら言葉を交わしているように見えました。

 一方のヤクルトも古田プレイングマネージャーとともにヤクルト全盛期を築いてきた石井一久投手、高津投手、そして古田プレイングマネージャーがプロ入り初安打を放った木田投手が登板。まさに「古田時代の試合」という感じで、野球少年だった僕は本当に懐かしさを感じました。

セレモニー中
 そして、ついにその時はやって来ました。古田プレイングマネージャーの引退セレモニ−。「プレミアA」でもその模様が放送されていましたが、選手時代の思い出VTRが流れると、客席からは早くも涙をすする音がちらほらと。引退する際に改めて偉大さがわかる、そう感じてあの雰囲気だけでも僕自身も思わず涙がこぼれました。

 古田プレイングマネージャーが最後に
「また会いましょう」
の一言を残しグランドを走って挨拶に回っていると、広島ファンが陣取るレフトスタンドからも古田プレイングマネージャーの応援歌が(気のせい??)・・・。本当に野球界における存在の大きさが実感できました。

 古田プレイングマネージャーは僕がちょうど野球に興味を持ち始めた頃に、大活躍していた選手。その時とは環境が変わってきてはいますが、今の小学生が大人になった時に、僕らにとって同じような捕手は誰になるんでしょうか??

 スポーツってたくさんの人を魅せられる・・・そんな初心を思い出させてもらえた瞬間でした☆