第7回 バランス
2007.8.7 スポーツ局スポーツ制作センター・ニュース制作部
07年度入社 黒崎 遼 もし「ビーチバレー選手と言ったら?」と聞かれたら皆さんはどのように答えるでしょうか? 大半の人は浅尾美和選手と答えるでしょう。ではプロゴルファーと言ったら? 宮里藍選手や横峯さくら選手、先日のエビアンマスターズで活躍した上田桃子選手などの名前がすぐに頭に浮かぶと思います。何が言いたいかといいますと選手のスター性がその競技の人気や注目度を左右しているということです。 このことに関しての意見は賛否両論です。賛成派の人からすれば「注目される選手を見たいと思うことの何が悪いんだ」と感じるでしょう。逆に否定派の人からすれば「スポーツは一人の選手だけが行っているわけではない」と思うでしょう。難しいところです。スポーツはエンターテイメント性と報道性を持ち合わせます。視聴者の興味を知り、満足させたり楽しませたりするのはエンターテイメント。ゴルフで例えるなら無名選手が勝ったことより横峯さくら選手の負けた時の表情や敗戦理由を知りたいというニーズに答えることであると言い換えられます。逆に報道性というのは起きた事実を誤りなしに伝えること。その大会の主役である優勝者を一番に伝え、横峯さくら選手の敗北がメインにはきません。 どっちが正しいかなんていう答えは無いでしょう。ただ、今の日本のスポーツは冒頭にも書いたとおり選手ありきの競技という傾向が強いと思います。この理由を考えると1つにはスポーツそのものの娯楽性が落ちていることが考えられます。今年、日テレが放送し久しぶりに世の中の注目を浴びた東京六大学野球。果たして東京六大学野球という競技を見たくて国民は神宮に足を運びテレビをつけたのでしょうか?野球そのものを楽しみたかったのでしょうか?「齋藤投手を見たい」という理由が大半です。それだけスポーツが持つ娯楽性が昔に比べ他の遊びに劣っているということです。カラオケもボーリングも無かった時代と比べるには野暮かもしれませんが…… ただ六大学野球には齋藤佑樹投手というスターがいました。だから野球に興味の無い人も見たのです。つまりスポーツの娯楽性が落ちても「人」への興味は落ちていないのです。「最近の若者は・・・」なんていうフレーズをよく耳にする今日この頃で、齋藤投手はお母さん達の理想のような学生です。彼が日本中を引き付ける理由の1つです。考えてみれば自分達は産まれてから親、兄弟、友達の真似をし、高校生くらいから真似ではなくて人から学ぶことを覚えたように思います。こう考えるとスター選手というのは日本中【世界中?】の人を魅了し、他人に影響を与えられる人物と言えるのではないでしょうか。
ただ報道機関である以上スター選手だけを追っかけるわけにいかないのも事実。そこのバランスが大事だなと思うのが「すぽると!」で働き始めて間もない僕が思うことです。就職活動みたいな大きなことを書きましたが実際の黒崎の仕事はスーパーを発注したり、素材を出したりと言った内容。今のうちに色々なことを吸収しながら先輩方に迷惑を掛けないように頑張りたいと思います。 これを読んでくれた皆さんは是非自分のお気に入りのスポーツ選手を探してその選手に勇気や感動を貰って欲しいと思います。もちろんスポーツそのものにも興味を持って是非「すぽると!」を見てください。 → ページのトップへ
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