がん剤治療その20: 今日は抗がん剤投与キャンセル、がっかり

(これから読む本。最後のあがき・トライか?)

 今日は定例のセツキシマブ抗体薬の投与日です。4月9日に退院後、疲れがひどく体力の回復がほとんどありません。しかし、がんとの闘争を休むわけにもいかず、病院に出かけました。採血の後、主治医との面談。

 主治医から「血小板の値が低すぎます。今日は休止しましょう。」とのお言葉でした。何か大変残念ですが、一面ほっとする複雑な気持ちで家に戻りました。5月1日に再挑戦ですが、血小板が回復しているかどうか。

 家に帰ると、ナニワイバラがすでに数10個咲いています。その横にはコデマリが満開。下のほうを見るとヒメウツギがひっそりと咲いています。あるひとつの生命が縮んでいくとき、爆発的に拡張していく生命を見ることができるのはすばらしいことです。

 これからしばらくバラの季節が続きますね。

 がんに戻ります。腫瘍マーカーの値をちょっと書いてみます。セツキシマブは2月26日に開始しました。

     腫瘍マーカー CEA     CA19/9
     2月21日   479.9    274.8
     3月24日   794.2    390.6
     3月27日   631.8    330.4
     4月28日   779.7    393.1

 途中散々トラブルや点滴キャンセルがあり、値自体も目を覆うばかりにひどいですが、セツキシマブはマーカーの上昇を止めているようです!私は元科学者としていつもオプティミストですので、ちょっと喜んでいます。

 抗がん剤は、セツキシマブでオプションがいよいよ切れます。

 今朝知人の先生から、「ただし、闘い続けることも選択肢ではありますが、無理をしないことももうひとつの選択肢です。最後はご本人のお考えが大切と思います。」とのメールをいただきました。専門家が見てもこういう意見が出る状態かな、と確認できたところです。

 別の知人が「免疫療法」を推薦してくれました。免疫療法は最近画期的に進歩していますね。がんに特異なたんぱく質の断片ペプチドを抗原として同定し、それをやっつける抗体(樹状細胞?まだ勉強していない)を増殖して親のがん細胞をやっつけようという戦略のようです。某専門家にお話をお伺いしたことがありますが、ペプチドワクチン療法の効果は抗体薬と同等と見受けました。

 主治医と今日相談したのですが、ペプチドワクチン療法に関する紹介状を書いていただけるということですので、来週あたりからアクションを起こそうと思っています。

 しかし、こうなってくると、生きがいとなっているアルバイトなどを整理する必要が出てくるようです。これは寂しい。

by fewmoremonths | 2008-04-28 14:35 | 大腸ガン治療経過


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