(坂川の土手。4月20日撮影。夕暮れ時。黄色の花はちらほら混じっているナノハナ。) (クローズアップ。2種類の雑草?それとも雌雄異株の株?) 今日は寒い日でしたね。土曜日ですので閑話休題。我が家の庭の草ではなく、散歩道の草のお話です。 今頃、よく散歩する坂川の土手の一部は大きな雑草に覆われています。30年来の散歩道ですが、いやな植物だと思いながらその名前を調べることはありませんでした。冬はまったく枯れてその存在はわかりませんが、春になり、恐ろしい勢いで成長してきます。そして、一大勢力として一面を覆ってしまいます。(上の坂川の土手の写真を見てください。) 先日この植物と対面し、この名前も覚えるべきだと思いました。 しかし、雑草を調べるのは大変ですね。ものすごい種類がありますし、科や属を知りませんので。インターネットで、川の土手、雑草、春、その他キーワードで見つけようとするのですが、ほとんどの皆さんは、珍しくきれいな花の咲く雑草に興味があるらしく、文字通りきれいさも何もない雑草の記述を見つけるのには苦労しました。 図鑑では、牧野日本植物図鑑(学生版)をたまたま持っていたので、それと比較してみました。どうやら2種類に絞られるかな、というところまできました。下の表がそれです。 (クリックすると表はきれいになります。) 牧野図鑑の説明を書いて見ましょう。 アメリカアリタソウ(アカザ科) 熱帯アメリカ原産の1年草。まれに野生化する。包葉はごく小さいかあるいはない。葉のきょ歯は深く、特に下方の葉は浅裂状に切れ込む。茎、葉ともにほとんど無毛で、葉面はあまりしわにならない。 スイバ(タデ科) 雌雄異株の多年草。茎は直立して高さ50~80cm、細長く稜線があり、紅紫色をおびる。根生葉は長い柄があり群がって生え、茎葉は互生で短い柄がある。茎と葉には酸味がある。春から初夏に茎の先が分枝して円錐花序を出し、淡緑色あるいは緑紫色の花を花軸の周りに多数輪生する。スカンポとも呼ぶ。 毒だと困るので葉や茎をなめませんでした。上の2番目のクローズアップ写真を見てください。円錐花序を持った植物と大きな葉の草がありますね。この2種類は、雌雄異株のスカンポと思われませんか?またアメリカアリタソウとスカンポの花期はちょっと違います(上表)。 今のところスカンポではないかとほとんど確信しています。アメリカアリタソウとスカンポの種子はちょっと違いがあるようで、秋になったら妻に調べてもらうことにします。 しかし、坂川の土手はすごい速さで変化しています。一昨日行ってみたら、イネ科の雑草がこの雑草を飲みつくそうとしています。時間的に、卓越した種類を変えながら植物の多様性を確保しているようです。 by fewmoremonths | 2008-04-26 21:28 | 我が家の庭に咲く花
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