平成20年度科学技術政府予算案の紹介―5、iPS細胞研究への支援額および投入予定額

(iPS細胞研究に対するこれまでの支援額および投入予定額。)

 昨日今日と都心に出かけます。今日も天気がちょっと悪いのですが、ビルにこもるのでちょうど諦めがつきます。でも一雨ひとあめ緑もきれいになり、春の雨のよさを始めて実感する今日この頃です。わが庭のナニワイバラ数輪咲き始めました。今週はめちゃめちゃ回りが真っ白になるほど咲くと思います。あと、コデマリが気が狂ったように咲き始めました。すごい。

 さて、また科学技術予算のお話です。

 昨年、山中教授がiPS細胞を人の皮膚細胞から作ったということで大きな話題になりました。福田首相の指示があり、総合科学技術会議にiPS細胞研究WGが作られ、鋭意議論が行われています。
 久しぶりのグッドニュースということで、政府は大変な熱の入れようです。研究支援額は上の表をご覧ください。平成20~24年度で約100億円、平成20年度だけで約22億円です。

 こういうお金の額はエイヤット決めてしまうものですが、全国的に見て、何人くらいの方がiPS細胞関係の研究に参入するのでしょうか。興味があります。どんどんこの新しい領域にチャレンジして欲しいと切に望みます。

 科学研究というのは、研究予算がちょっと欠乏しているくらいが成果を出す適切な環境です。お金がないと仕方なく頭を使いますから(失礼!)

 またこれとは別にWPI(世界トップレベル研究拠点プログラム)関係で、平成20~24年度で約70億円が、人件費等の研究環境整備に投入されます。

 WPIは研究拠点整備ですので、競争的資金ではありません。上の支援研究費総額は競争的資金のはずですが、今ひとつその審査等に透明性が見られませんね。ちょっと注目していきたいと思います。

by fewmoremonths | 2008-04-25 12:30 | 科学政策


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