今日4月9日、病院から家に予定通り帰還。人間は死ぬ前に自宅に帰りたがるといわれます。説明することはできませんが、その気持ちを理解することが出来ました。 さて、別のお話です。 本年3月、マーバーガー長官は、議会の公聴会でアメリカの科学技術政策に関して発言しました。日本の科学技術政策と比較してその勢いにいつもながら驚かされます。以下、その要約を翻訳します。 2009年会計年度 物理科学を担当する、エネルギー省科学局(DOES)、国立科学財団(NSF)、国家標準技術局(NIST)の予算を合計して「20%」増加させたい。 連邦の研究経費 重要なのは、経費を安定的に供給することであって、これは多くの経費投下よりもむしろ重要である。 バイオ医学研究 国家健康局(NIH)がからむバイオ医学研究経費は物理科学研究経費と比べてひどくバランスがとれていない(比較するとバイオ関係が多すぎる)。また、予算は安定的で予想できなければならない。 NIST 標準技術局のコアプログラムである基礎研究が最重要な研究であるが、国から正当に支援されていない。NISTから民間への技術移転は改善されたが、民間はこの技術移転方面でもっと頑張らなければならない。 NSF 2009会計年度は9%経費増をにらむ。その中で教育関係経費をどうするか今後検討する。(NSFは研究以外に教育を支援する。) NASA 多くの予算がNASAに投下されているが、予算は安定的であるべきで、大きなスイングをすべきでない。人工衛星を使う研究コミュニティは重要な計画を多く持っている。(スペースステーションや火星探検関係の発言なし。) by fewmoremonths | 2008-04-09 23:14 | 科学政策
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