(ガンマ治療のために枠を頭脳に取り付ける。) この年になるまで、幸い脳に重要な障害を起こすことはありませんでした。 3月23日に生れてはじめて意識を失いました(手術の麻酔時を除いて)。もちろん何が起こっていたのか全く記憶にありません。そこで、3月23日夕方から意識が戻った3月25日早朝までのことを妻に聞きました。 3月23日夕方、私は友人たちご夫婦と楽しい会話をしばらくしてから、ちょっと休むといって寝室に行きました。 妻がしばらくして私を見に行くと、掛け布団を床に敷いてその上に横になり、「どうなっているんだ、どうなっているんだ」と声を出している。 そして起きだすと、「どうなっているんだ、どうなっているんだ」と家の中を動き回って声を出し始めた。 妻は声をかけるが、私は全く応答しない。自分の中に閉じこもって行動しているのみ。 妻は救急車を呼ぶ。私は救急車に入れられる時、声を出し、手を動かして抵抗する。(空手を使わなくて良かった!) 病院で、看護師さんが点滴のためポートにチューブを付けようとするも抵抗。ようやく成功した。 主治医は、脳梗塞でないかと疑う。 その後、私はベッドから起きだすと、点滴ポンプのコードを外しキャスターを引きずってトイレに行く。トイレから出てくると手を洗いタオルで拭く。主治医によって、この正常な行動をもった症状は脳梗塞ではなく、せん妄だとの判断。 MRI診断で、頭脳に2個の腫瘍と周りのむくみ発見。判断決定。むくみとりとステロイドの点滴開始。 まったく私の意識になかったことです。 3月25日早朝、少しずつ意識が戻ってきました。なぜ、私が病室にいるのか、なぜ横に息子が寝ているのか、トイレに行くとき、なぜ彼が付いてくるのか、全く理解を超えたことでした。 しかし不思議です。 外界と全く孤立しているが、そのなかである程度理性的な行動をし、脳の一部は非理性的なことを必死に理解しようとしている。 にもかかわらず、なぜ意識が全くなかったのだろうか。 この二つが理解できず、すごく悩んでいます。 ガンマ線治療の先生によれば、いずれにせよ、せん妄と意識障害は必ず来る。今のうちに家族や友人たちと充実した対話を楽しむようにと、アドバイスされました。 アルバイトも、何とか人様に迷惑をかけない範囲で、できるまで頑張りたい! ステロイド点滴のため、食欲が増して、夜眠くない。そこでブログを今投稿しています。夜寝るのは大体3:00あたり。 by fewmoremonths | 2008-04-05 00:02 | 大腸ガン治療経過
|