抗がん剤治療その13: 5年後は全身への転移を調べてほしい


 ステージ2以上の大腸がんでは、可能性として、肺、肝臓、骨盤へ再発が高いといわれています。

 私は2000年11月、ステージ3aの大腸がんの手術をして以来、2004年肺に再発、2005年に肺に再再発、2007年に骨転移のための痛みを伴いました。そして今2008年2月、脳転移による脳のむくみと意識混濁を感じ、3月23日とうとう意識不省に陥り、緊急入院しました。昨日報告した通りです。

 問題は何でしょうか。骨や脳への転移は可能性は低いのですがゼロではありません。私の場合、手術と化学療法が効果的で何とか7年も生き残ってきました。このような長い期間になると、可能性の低い骨や脳への転移が起きてきます。

 病院の対応は、往々にして肺、肝臓、骨盤への転移をCT撮像で調べることに集中します。骨や脳への転移は、患者が痛みや脳のむくみを感じてはじめて認識するのです。残念ながら、その時すでに腫瘍は大きくなって、QOLのための治療もままならなくなります。

 今日、専門病院に脳腫瘍治療の相談に行きましたが、腫瘍がギリギリの大きさになっていて、治療に危険が伴うといわれました。骨への転移した腫瘍数も多くなっており、放射線治療が完璧にできなくなっておりました。

 脳や骨等の転移腫瘍は小さいほうが治療にずっとベターなことを認識しました。

 病院にぜひお願いしたいのは、大腸がん手術5年後あたりから、CT、MRI、骨シンチ等で、全身での再発を徹底的に調べるべきと思います。

 これらの検査によって、小さな再発腫瘍を見つけ出し、ベターなQOLの治療をお願いしたいと思います。

 話は変わりますが、脳のむくみによる意識を失うことは、死ぬことにとって楽な方法ですね。しかし、自意識なしに死ぬことはベストだと必ずしも言えません。やはり七転八倒して死んだほうが良いような気がしました。

by fewmoremonths | 2008-03-29 22:29 | 大腸ガン治療経過


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