(地方でも高等教育を受けた人材が必要。http://city.hida.gifu.jp/よりコピー。) 昨日は病院で新薬投薬の第1回でした。満を持して休みましたので、昨日はお休みしました。 先日2月23日の朝日新聞に、「複数大学で共同学部、文科省、設置基準改正へ」なる記事が出ていました。 2月24日に、朝日新聞の「東大に財界が基金、120億円、世界に対抗」なる記事を参考に、日本のトップ大学の、その利点を生かした取り組みを紹介しました。今日も朝日新聞の記事を参考に、トップ大学とは違った危機の只中にある私立大学や地方大学に関係したお話です。 記事の一部を要約してみましょう。 「複数の大学が教員や施設を出し合って授業を行い、各大学連名の学位を授与する『共同学部』、『共同大学院』を作れるようにする。」 「共同学部・大学院の学生は参加する全大学に所属し、学位は各大学連名で授与。」 この構想が浮かんできた理由として以下の3点が書かれています。 ・私立大学は、学生に魅力ある特徴ある学部を作ろうとしても、単独では教員や設備の面で限界がある。 ・有力国立大学にとっても、補助金が減らされる中、多様化する研究分野に対応して単独で学部や大学院を次々と増やすのは難しい。 ・地方の学生は地元に特徴ある学部や大学院が少なく、進路の選択が限られてしまっている。 早い段階で実現できそうなところとして、 ・神戸大(国立)・神戸薬科大(私立):将来は生命創薬科学部のような学部の設置を目指す。 ・関西大学、大阪薬科大、大阪医科大(いずれも私立):生命科学分野の学部を共同で設置。 ・日本女子大、大妻女子、実践女子、昭和女子、東京家政(いずれも私立大):教職大学院を共同で設置することを検討。 があがっています。いずれも首都圏、近畿圏での構想です。つまり上の理由の1,2に該当するものでしょうか。また、神戸大・神戸薬科大は、国立・私立で共同学部を設置する構想です。 この構想自体は結構なことで、規制を撤廃する一環として評価できます。 記事にもあるように、「入試や授業料」をどうするかは大きな問題です。私立大学は学生を増やしたいのですが、授業料が何分の1になってしまう学生を受け入れて経営上のメリットがあるのでしょうか。構想を見ると、巨大な学部や専門大学院を作る話ではなさそうです。 神戸大の試みは、前回の東大の話と同様に、国立大の民営化に弾みをつけることになるでしょう。 しかし、各大学の単なる共同はなかなか難しいような気がします。最終的には、法人を1組織とし、各大学がその法人によって運営されることによって、共同もうまく機能することになるでしょう。最終的にはそのような方向に進むべきと思います。 by FewMoreMonths | 2008-02-26 10:27 | 教育
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