今、出先でブログの原稿を投稿しようとしたら、80GbのHDDを家に置いてきてしまいました。研究関係以外の情報はすべてこのディスクに入れてあります。ブログの原稿もその中なので、残念ながら今日予定した原稿は明日以降に投稿します。 手持ちの資料の中に、いずれお見せしようとしたデータがあります。それを今日はお見せしたいと思います。 上の表を見てください。日教組の調査だそうで、教科指導以外に先生方がどのような活動をしている(させられている)かを、日本、韓国、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、フィンランドで比較したものです。18項目にわたった詳しい調査です。 いくつか目に付くことを書き出してみます。 •日本の先生は、キャリア教育、進路指導、放課後の補習の活動は、他の項目に比べて比較的少ないパーセンテージになっている。 •韓国の先生は、日本の先生と同じくらい教科指導以外の活動を行っている。 •欧米の先生は、18項目の中で、しつけ、集団生活で思いやりの心を育てる、保護者との電話連絡・保護者会などに時間を割いている。 •日本、韓国の先生は、欧米の先生と比較して授業以外に多くの時間をとられている。 それでは、日本の先生の教科指導は他国と比較してどうなのでしょうか。年間授業時間数を比較してみると、 •OECD平均 795時間、 •アメリカ 1139時間、 •フランス 900時間、 •ドイツ 782時間、 •日本 648時間 です。 つまり、日本の先生は、授業以外に時間をとられすぎて、肝心の授業時間が他の先進国と比べて少なくなっているのです! 伸びる子どもをもっと伸ばすために、和田中が試行した夜間塾ではなく、学校の先生方の補習授業に期待している方もいると思います。今の状況ではそれは不可能です。 そのためには、先生方の勤務時間の形態、または職務規定のしっかりした定義づけを行い、知識を授ける業務以外の活動を先進国並みに減らさなければなりません。先生方は、知識教育のプロフェッショナルにならなければいけません。 まず必要なのは、保護者の意識改革です。子どもの生活指導をすべて学校に任せ、まるで先生を小間使いのように扱っている態度を捨て去らなければなりません。そして、モンスターペアレントと呼ばれている低脳でひどい保護者を排除しなければなりません。 この件は、また日を改めて議論したいと思います。 by FewMoreMonths | 2008-01-29 13:25 | 教育
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