'11/9/1
老舗映画館の閉幕惜しむ
広島市中区新天地の映画館「広島宝塚1・2・3」が31日、閉館した。市中心部で60年の歴史を刻んだ最後の老舗映画館の閉幕に、訪れた映画ファンは別れを惜しんでいた。
この日も「コクリコ坂から」など3作品を上映し、約300人が入場した。3階ロビーには、開館から60年の歩みを振り返る写真や上映作品のポスターなどを展示。足を止めて見入る人や、最後に写真に収めようと劇場内やロビーを撮影する人たちの姿も目立った。
広島宝塚は1951年に「新天地劇場」として開館し、翌年、「広島宝塚劇場」に改称。71年に現在の広島宝塚がある「広島宝塚会館」が完成した。
閉館は、広島宝塚会館の老朽化に伴う建て替えのため。市中心部では2008年の松竹東洋座・広島名画座、09年の広島東映・広島ルーブルなど老舗館が相次いで姿を消している。
【写真説明】「広島宝塚1・2・3」の最後の上映が終わり、劇場を後にする映画ファン