奥飛騨、仕事場近くの山歩き、木々の名前、その8
 また古いファイルをひっくり返して、仕事の合間に近くの山歩きをした記録を見返しました。木々の名前を覚える最中ですので、今から思うと間違った思い入れもありますが、懐かしい思い出です。

 観測装置の大事故から約1ヶ月たったころです。昼は、事故原因調査の仕事、それに再発防止策、早急な復旧計画立案を皆で考えることに専念し、夜になると、今必要な予算の確保と次年度予算の折衝を事務方とやっていて(長距離電話とファックス)、毎日真夜中を過ぎていました。大腸がん手術からちょうど1年後で、ようやく体調も回復したころでしたが、ついにイレウス(腸閉塞)でダウンしました。夜中で誰もいないので、30分近く自分で運転して町民病院に飛び込み、そのまま入院しました。幸い金曜日でしたので、土、日曜日に入院して回復しました。院長先生から、今大変な時なんだからこんなところにいないですぐ仕事に戻りなさいと、病院を追い出されました。月曜日からいつもの通り仕事に復帰したので、秘書さん以外の同僚は、私が倒れたことは今でも知らないと思います。

 そういうパニック状態の中でも、山の木々は変わらずやさしく迎えてくれました。山歩きの途中にいくつもよいアイディアをもらいましたよ。

 下の写真は、雪が降り始めたころの散歩道の一部です(クリックすると大きくなります)。

2001/12/05(Tue) 曇
 昼食が遅かったので13:20に茂住入り口に車を止め、山道に入り込む。落ち葉の絨毯を踏みしめ、笹を払いながら進む。木々に残っている葉はブナを残すのみ。倒木が多い。イヌシデとミズナラの枯れ木が痛々しい。彼らは次の世代の肥やしになる。白い肌色をした薄いコシアブラの落ち葉が何か寂しさを誘う。事故のせいか。
 15分で町道まで登坂完了。今年初めて。気分良し。帰りはさらに早く10分で車まで戻る。ちょっとたたらを踏むがまだ足の力は大丈夫。

2001/12/17(Mon) 雪
 積雪約30cmのなか、茂住町道をヘアピンのところまで登る。曇り空なのにまぶしい。サングラスが必要。とうに落葉した高木に枯れたたくさんの実(房状)が残っている木がある。そのうちの1本は雪で町道に倒れかかっている。実を採集して本と比較すると、どうやらイイギリのようである。トチノキ林の奥に1,2本あるのは知っていたが、ヘアピン近くにあるのは気がつかなかった。あと、枯れた豆の実をたくさんつけたまめ科の高木がある。名前未定だがエンジュか。春に調べること。

by FewMoreMonths | 2007-12-21 16:35 | 奥飛騨


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