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【芸能・社会】

佐藤隆太 胃カメラ開発者役 テレ朝系SPドラマ「光る壁画」

2011年8月31日 紙面から

 終戦直後、世界初の胃カメラを開発した日本の研究者たちの物語が、テレビ朝日系で初めてドラマ化され、俳優佐藤隆太(31)が主演することが30日、分かった。10月1日午後9時からの2時間スペシャルで、タイトルは「光る壁画」。原作は06年に亡くなった吉村昭さんの同名小説だ。

 今や世界中で病気の早期発見や治療に活躍している内視鏡。その原型である胃カメラは、終戦直後に東大分院の医師と、オリンパス光学工業(現・オリンパス)の技術者が協力して開発したものだった。

 佐藤が演じるのは、実在の研究者・深海正治さんをモデルにした28歳の「曾根菊男」。戦時中は海軍でゼロ戦用機銃を開発していたが、学友がゼロ戦に乗って戦死したことへの罪悪感にさいなまれ、むなしい日々を送っていた。ある日、食糧難のため胃を患う人が増えているのを案じた医師(中村俊介=36)から胃カメラ開発を提案される。最初は「夢みたいな話」と及び腰だった曾根だが、命を救いたいという思いで研究にのめり込み、生きる活力を取り戻していく−というストーリーだ。

 曾根を支える妻役を加藤あい(28)、同僚の研究員役を萩原聖人(40)が演じるほか、市川亀治郎(35)、寺島進(47)ら豪華キャストが共演する。

 佐藤は「戦後の大変な時期に、ほかでもない日本人が世界で初めて胃カメラを開発したということを知り、とても誇らしい気持ちになりました」と実話の重みに感動。さらに「苦しい局面でも前を向く登場人物たちの姿に、僕自身、大きな力をもらいました。このドラマから、どんなにつらい体験をしても決してあきらめず立ち直っていく“日本人の底力”や“家族の温かさ”を感じ取っていただければと思います」と熱い思いを語った。

 

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