大分・女性看護師殺害事件 死体遺棄容疑で逮捕状の出た33歳男の身柄が大分空港に到着
大分県の看護師殺害事件で31日夕方、安藤健治容疑者(33)が大分県の別府署に移送された。
この男に関する注目の証言も入っている。
安藤容疑者を知る飲食店の従業員は、「『野獣さん』っていうあだ名だったんですよ」と話した。
秘湯で起きた女性看護師殺人事件で、逮捕状が出ている安藤容疑者についての注目の証言を入手した。
安藤容疑者を知る飲食店の従業員は、「急にプリペイドの携帯に変わったんですよ。なんで急にプリペイドにしたのって聞いたら、『ネットとかやらないから』って」と話した。
死体遺棄の疑いで逮捕状が出ている安藤容疑者が31日午後5時30分ごろ、大分空港に到着した。
31日午前10時20分、死体遺棄容疑で逮捕状が出ている安藤容疑者を乗せた車が、横浜拘置支所を出た。
31日朝、横浜拘置所を出た際には、丸刈りに眼鏡をかけ、じっと前を見据えていた。
事件現場には、1年近くたった今も献花台が設けられ、花が置かれている。
2010年9月、大分・別府市街を見下ろす別府三大秘湯の1つとされる「鍋山の湯」につながる山道で起きた事件は、兵庫・神戸市に住む当時28歳の看護師・横手宏美さんが、山道沿いの雑木林で遺体となって発見されたもの。
死因は、手で首を絞められたことによる窒息死だった。
横手さんの親戚は「言葉が出ない。怒りがいっぱいで、言葉が出ない」と話した。
夏休みの九州めぐり、女ひとり旅を楽しんでいた横手さん。
捜査が長期化する中、捜査線上に浮上したのが、2011年5月、神奈川県で傷害事件などを起こしたとして起訴されていた安藤健治容疑者だった。
安藤容疑者が勤めていた会社の上司は、「去年(2010年)の6月4日ですか、『大分に帰る』っていうので、おふくろがどうのこうのって。(9月に戻ってきて?)そうです、また働かせてくれっていうことで」と話した。
事件当時、故郷の大分に帰っていたという安藤容疑者。
その後、横手さんの遺体に付着していたDNAの型が、安藤容疑者のものと一致した。
さらに、現場からなくなっていた横手さんの携帯電話のICカードを事件後、安藤容疑者が使用していたことが判明した。
安藤容疑者は、神奈川・川崎市内のマンションの一室で、逮捕直前まで生活していたという。
川崎市内で建設作業員として働いていた安藤容疑者。
その暮らしぶりについて、かつて安藤容疑者と一緒に暮らしていた男性は、「本人はダーツが趣味なので、ダーツのクラブに入ってやっていた。ダーツの(道具)も」と話した。
簡素な室内で目につくのは、趣味のダーツ用品。
安藤容疑者を知る飲食店の従業員は、「(ダーツを)一緒にやったことがあるんですけど、普通に楽しめる。(安藤容疑者は)結構、上手です」と話した。
安藤容疑者が自ら名乗っていたあだ名は「野獣」と語るのは、事件発生後の2010年10月ごろから、安藤容疑者が通うようになったという飲食店の従業員。
安藤容疑者を知る飲食店の従業員は、「出身地が大分だから、『麦焼酎」がいいっていうので入れた。震災の時に、お店の中がひっちゃかめっちゃかになった時、掃除を手伝ってくれたりとか、すごく優しいいい人」と話した。
さらに犯行への関与について発覚するきっかけとなった携帯電話について、気になる証言もあった。
安藤容疑者を知る飲食店の従業員は、「(2010年の暮れ)急にプリペイド携帯に変わった」、「(それまで使っていたのは?)普通の携帯です」と話した。
安藤容疑者を乗せた車は、31日午後5時30分すぎ、大分空港を出た。
その後、身柄は捜査本部が置かれている別府警察署へと移送される。
安藤容疑者は、横手さんの事件への関与について、否定しているという。
警察は、31日夜にも逮捕する方針。
(08/31 21:35 テレビ大分)