2大世界戦の前日計量が30日、東京都内で行われた。2度目の防衛戦となるWBA世界バンタム級王者・亀田興毅(24)=亀田=と同級8位のダビド・デラモラ(23)=メキシコ=、5度目の防衛に臨むWBA世界スーパーフライ級王者ウーゴ・カサレス(33)=メキシコ=と同級7位の清水智信(30)=金子=は、ともにリミット内でクリアした。
前日、ヘラヘラ笑うデラモラを恒例のメンチ切りで挑発した王者・興毅が、この日は逆に挑発された。計量後、カメラマンの前で両者そろってポーズを取っている時だ。デラモラが食べかけのチョコを興毅の口元に持っていったのだ。
これには、興毅もカチン。デラモラを眼光鋭くにらんだ。だが、デラモラは興毅を右手で押し返し、笑いながらその場を離れた。
「後ろで(陣営の誰かが)やれやれと言ってたんや。だからやったんだろ。ホンマ、気の小さなやっちゃ。明日は、格の違い見せたる」と興毅。「絶対に当たるパンチを2つ用意している。アイツはリングの上でのびるか、うずくまるか。どっちかやろ」と、あくまで強気だ。
一方、前日のお返しをしたデラモラは「カメダには、パフォーマンスはリングの外じゃなく、リング内でやれと言いたい。明日は新チャンピオンが誕生する」とニヤリ。果たして、どちらの予言が当たるか? (竹下陽二)
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