新聞記事は短すぎる、週刊誌・月刊誌との連携を、続き
 昨日は、久しぶりの抗がん剤注射でした。いよいよ「アバスチン+5FU」抗がん剤の第3コースの開始です。2回の注射休みがありましたので、体長は良好です。今日もほとんど吐き気がなく、こうしてPCで遊ぶことができます。

 がんのほうも休息を十分に楽しんだようで、マーカーの値が増加しました。そろそろ薬の効き具合が悪くなったようです。今週11月15日のCT撮像ではっきりするでしょう。

 アバスチンは血管新生阻害剤ということなので、腫瘍の突然変異にはあまり影響を受けないと聞きました。しかし「新生」という名の通り、作られてしまった血管には効力がないのでしょうから、既存の腫瘍に対する5FUの効力がなくなり、再び増殖を始めたのかもしれません。専門家にお聞きしたいと思いますが、次回のCT写真を見てどの腫瘍が大きくなったのか、それを見て相談したいと思います。

 昨日のブログは、注射が始まる前に、近くにある古巣の研究所(幸い私のオフィスがまだ残っている)に行って記事を書きましたので、ちょっと舌足らずのところがありました。今日はその追加の記事を書きます。

 昨日の記事を要約すると、

「新聞は紙面の都合からどうしても記事が短くなり、言わんとしていることを完全に理解することが難しい。そこで、関連のある週刊誌や月刊誌に、重要と思われる記事の詳しい報告(科学論文で言うと、まずレターを書いたあとに出版するフルペーパー)を書いてほしい」

と提案しました。

 この希望は今も変わりませんが、追加するべき点は以下の通りです。

・フルペーパーは誰かに頼むのではなく、新聞紙に記事を書いた記者さんが全力を込めて書くべきです。記者さんの多くも自分の短い記事にフラストレーションを持っていると思いますので、このことを歓迎すると思います。新聞社のほうもフルペーパーから記者の評価をさらに詳しく行うことができます。

・新聞記事をさらに電子化するべきです。アメリカの学会誌では、年会費を払っている会員はウェブサイトからすべての記事をPDFファイルでダウンロードできます。新聞社も、記事はどうせ電子媒体で作るのですから、それをウェブサイトに載せるのにほとんど手間はかからないはず。購読料を払った方で希望する人にはそれを無料で閲覧させるべきです。私は興味ある記事を切り抜き、スキャンしてコンピュータに入れていますが手間が大変です。いずれ、新聞もペーパーレスになることは覚悟しなければならないでしょうから、その過渡期の方法として意味があると思います。

・月刊誌も電子化して有料で販売すべきです。外国の機関では、すでに報告書のPDFファイルを有料で販売しています。先日は国際エネルギー機関(IEA)から世界エネルギー展望(WEO)を大枚120ユーロはたいて購入しました。数分で約1000ページの報告書をダウンロードしました。

 新聞や月刊誌のバックナンバーを大量に保存するのは、狭い家に住んでいる者には不可能です。電子記録媒体は日進月歩で進化しているので、保存には全く苦労しません。私は携帯用に80GBのハードディスクを2個用意していて、家でも仕事場でも出先でも最新のファイルを開くことができ、とても便利です。盗まれると大変ですが、機密情報は暗号化してしまってあるので、プロ以外そう簡単に内容を読み取れないと期待しています。

by FewMoreMonths | 2007-11-13 13:13 | その他


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