新聞記事は短すぎる、週刊誌・月刊誌との連携を
 私は妻の希望で朝日新聞を購読しています。特に興味を持って読んでいるのは、地球温暖化に関する記事、原発事故に関する記事、高等教育に関する記事、科学のニュースに関する記事です。

 政治や社会に関するニュースは、NHKニューやNHK特集のほうが優れている、つまり、ニュースの報道が公正で、記事の選び方に偏向がないので、朝日新聞の記事はよほどの暇があるときしか読みません。

 私の読んでいるカテゴリーでは、なかなか優れた記事が多いのですが、読んだ後にどうもフラストレーションがたまります。

 その原因は、記事が短すぎることだと最近感じています。記者さんに聞いてみると、記事が掲載される条件として、

1人が読んでくれる記事、だから失敗記事やスキャンダル記事が必然的に多くなる。首相をほめても誰も感心しない。
2高校1,2年生でもわかるようにやさしく書く。
3紙面の都合でどんどん短くされので、短文でニュースの核心が伝わらなければならない。

ということです。
 
 だから、記者さんは締め切りに追われつつ、大変なご苦労をしているわけで、裏方の苦労は十分承知しています。

 さらにデスクや編集委員の意見が色濃く反映されるので、ここで記事の取捨選択が行われ、偏向報道、よく言えば新聞社の特徴を出した報道が行われます。

 朝日新聞の地球温暖化関連記事で、8月15日から11月11日までの3ヶ月間に、私が記事を切り抜きスキャナーでコンピュータに取り込んだ数は約16編です。大した記事でないので取り込まなかった記事も無論あります。
 これらの記事を見ると、かなりの紙面スペースを使っていて、新聞社がその重要性をよく認識していることはわかります。それでも、1つの記事の長さは明らかに不十分です。また、記事は特集ではありませんから、各項目バラバラでまとまりもありません。

 地球温暖化関連の記事に関する私の意見は後日ブログで議論したいと思います。

 記事が短すぎる件ですが、私は、長文で内容の濃い報告を、傘下にある週刊誌や月刊誌に掲載して欲しいと思います。週刊誌や月刊誌ではスキャンダル記事が多くを占めますが、新聞に載った記事の中で特におもしろい記事をさらに肉付けした長文の記事をぜひ載せて頂きたいのです。

 特に週刊誌や月刊誌にほとんど載らない、地球温暖化、エネルギー危機、医療、科学のレポートを期待したいと思います。

 科学記事にも記事が短すぎる問題がありますが、もう一つ問題があります。医療関係記事で、ガン治療に将来役に立つ可能性があり将来の発展が期待できる、というような記事が多く目につきます。

 ところが、将来に期待する記事のフォローアップがまったくありません。だから、記事にした研究に発展があったのか、期待した発展もなくガセネタだったのか、興味を持って新聞を見るのですが、何ヶ月たってもフォローアップがないのでがっかりしてしまいます。

 新聞社には、長文のレポートと記事のフォローアップの2点をぜひ考えて欲しいと思います。

by FewMoreMonths | 2007-11-12 12:47 | その他


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