大分県別府市の温泉を訪れていた28歳の女性が殺害された事件で、警察は、死体遺棄の疑いで逮捕状をとった川崎市の男を神奈川県から捜査本部がある別府警察署に移送しました。警察はこの後、男を逮捕する方針です。
この事件は去年9月、大分県別府市を訪れた神戸市の看護師、横手宏美さん(当時28歳)が殺害され、いわゆる「秘湯」として人気があった温泉の近くで、遺体で見つかったものです。警察は死体遺棄の疑いで、川崎市の建築作業員、安藤健治容疑者(33)の逮捕状を取り、別の事件のため勾留されていた横浜拘置支所から移送して、31日午後7時ごろ、捜査本部がある大分県の別府警察署に着きました。警察の調べによりますと、現場の遺留物のDNAの型が、安藤容疑者のDNAの型と一致したほか、容疑者が事件の後に被害者の携帯電話のICカードを使って電話をかけていた疑いがあるということです。また、警察は31日朝から別府市内にある安藤容疑者の母親の自宅など大分県や神奈川県の数か所を捜索しました。警察はこの後、安藤容疑者を逮捕して、本格的に調べを進める方針です。