一家全員勢ぞろい
 昨日10月27日、珍しくも息子夫婦と孫娘、それに娘夫婦が偶然廃屋を訪ねてくれました。愚妻と私を入れて総勢7人が集い、イタリア料理屋で食事をしながら楽しい会話ができました。

 息子は企業のエンジニアをしていて、現在はそれほど仕事がきつくないようです。家族を大切にしている姿を見て大いに安心しています。大学の修士課程では応用物理に在籍していましたので、研究者の道も開かれていたと思いますが、私は強く企業に就職するように勧めました。

 研究者の道は、楽をすればいくらでも楽ができますが、その道を極めようとすれば、普通の才能しか持たない者にとっては大変過酷な人生となります。家族を犠牲にした生活を送った私の背中を見て育ったせいか、素直に企業に就職し良い奥さんも見つけて本当によかったと思います。

 娘夫婦は息子夫婦とはまったく違ったカップルで、その対比が面白く、今後彼らの人生がどのようになるのか、興味が尽きません。

 娘はいろいろな職業を経験したのち、現在はニートの若者を支援する組織に属しています。業務は結構忙しいようで、週1日の休みを取るのがやっとと言っていました。子供の時の彼女を思うと、人様の世話を焼く職業に就くとは想像もできませんでしたが、社会に貢献できる道を歩んでいることを頼もしく思います。ただ、彼女は飽きやすい体質なので、あと何年持つかが気がかりなところです。仕事持ちのせいか、孫の知らせは当分ないようです。

 子供たち2人が曲がりなりにも職業について家族を持ち元気にやっているのを見ると、我々夫婦も人類の継続にいささかなりとも役に立ったのかなと、昨日はちょっと感慨を催しました。

 孫娘は人見知りがまだありますが、帰る時間になってようやく私とも遊び始め、2歳半とはいえそのバイタリティーについていけず息を切らしました。

 こちらは病弱の身、今朝起きてみると立ちくらみがひどく、また寝込んでしまいました。どうやら昨日の楽しい「過労」がたたったようです。

 末期がん患者の身、あと何カ月彼らを見守れるかわかりません。何年か先の彼ら家族を見物できないのは痛恨の極みです。

 願わくば、21世紀、地球温暖化等の天変地異が穏やかなものになり、彼らの生活に大きな異変が起きないことを祈るのみです。 

by FewMoreMonths | 2007-10-28 16:18 | 人生


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