抗がん剤治療その9、久しぶりのアバスチン注射
 今日は昨日9月10日のことを日記形式で記録しておきます。
 9月9日のブログに書いた「抗ガン剤治療その8」で、6月25日からthird lineとしてアバスチンの注射を始めたことを書きました。8月13日で第1コースを終了。8月20,27日は休息日でした。思わぬイレウスのために9月3日に予定していた注射はキャンセルせざるを得ませんでした。昨日は4週間ぶりのアバスチン注射でした。9月5日のブログに書きましたように治療にギャップが開くと腫瘍は急に元気になりますのでいささか心配です。

 いつもより予約時間が1時間半遅れですので家を出るのは楽でした。採血も早く終わり、先生との診察も以外なことに時間通りに始まりました。イレウスの結果を触診で検査していただきOKとでました。血圧も110/70で正常。吐き気止め等のお薬も注文しました。

 8月16日に撮影したCT写真の検討がまだだったので、主な部位だけ写真を検討しました。
まず、肺以外転移はないとの朗報。次に一番大きな腫瘍の番号T3を見ました(9月9日の図を参照して下さい)。だいぶ大きくなった印象を受けましたが、もっと驚いたのは、腫瘍が中空になっていて、お饅頭の餡を抜いたような格好をしているではありませんか。呼吸器の専門家の意見がカルテに書いてありましたが、改善か改悪か判断できかねるとのことでした。主治医の先生少しも驚かず「よくあることで、悪くはありません」とのことでした。外来は混んでいるので詳しい話を聞くことは遠慮しました。
 写真のコピーを注文して家に持ち帰りました。今日体調がよければ、画像をコンピュータに入れる作業を行います。変わった画像なので、近々腫瘍外科専門のT教授に見てもらおうと思っています。
 この件の検討結果は、「抗ガン剤治療その10」に記録を残し適当なときにブログに投稿します。

 11時前に外来治療センターに行って注射の順番を待っていると、なじみの看護士さんが、ベッドがいっぱい椅子でやりますかとのことでしたが、3時間椅子に縛り付けられるのはいやなので1時間待ってベッドの空きを待つことにしました。幸い病院から歩いて5分のところに昔の仕事場があり、まだ自分のコンピューターもあるので、歩いていってメールチェックなどをしました。
 12時15分に外来治療センターに戻って注射開始。いつもの通り、吐き気止め15分、アバスチン30分、アイソボリン1時間、5FU5分、アイソボリン1時間の点滴の連続でした。
 長く休んだせいか、吐き気も少なく無事家に着きました。以外と元気なのに驚きました。
 次回は9月17日が休日なので9月18日別の先生(入院中にお世話になった先生)にお願いすることになります。

 ということで今日9月11日になりました。年金生活のよいところは今日も体調をおもんばかってゆっくり休めることです。朝食を軽く取り朝寝を1時間ほどしました。吐き気も悪寒も少ないのでコンピュータに向かっています。
 咳がなくなりました。その代わりしゃっくりがよくでます。抗ガン剤注射でよく経験することで、薬が効いている証拠と勝手に考えています。

 昨日、アメリカに手紙を3通投函しました。アメリカ某研究所の評議会(Board of Dirctors)委員の辞職願いです。評議会議長宛と、CCで事務局長、友人の幹事にも出しました。幹事にはメールで事前に知らせましたが「おまえの代わりをアジアから探すのが大変だ」などとお世辞を言っていました。アメリカ人はいったん友人になると本当に気がよくお世辞もうまい人が多いですね。
 無理すれば2日間の会議とアメリカ往復は可能ですが、向こうで突発的に間質性肺炎やイレウスになることを恐れているのです。入院が長期にわたったら膨大な入院費のために、貧乏な年金生活はたちまち破産に陥りますから。それに妻の許可がどうしてもおりません。

 20年近くアメリカ人と一緒に仕事をやってきていろいろ助けてもらうこが多々ありました。今度はこっちがアメリカに貢献する番だと思っていたのに健康上の理由でできなくなったのはかえすがえすも残念です。    (続く)

by FewMoreMonths | 2007-09-11 11:27 | 大腸ガン治療経過


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