奥飛騨、仕事場近くの山歩き、木々の名前、その2
 8月10日の記事に、奥飛騨の山歩きの際、周りに生えている木々の名前を覚え始めたと書きました。 今日は、その第2回目を古いメモから記録しておきます。

2001/08/03 (Fri) 晴れ、温度高
 久しぶり林道散歩。トチノキ林手前右側および左側にハリギリの大木あり。幹は縦に割れ目が入りミズナラに似る。葉は束生だが高所にあるのでトゲの存在はわからない。花期は7-8月となっているが花は見えない。これもウコギ科で、カエデの葉に似るが枝への付き方が異なる。
 諸所に紫の花と白の装飾花を持ったアジサイが多く咲いている。つぼみは1cm位の球形で白くたくさんある(注:タマアジサイでした)。

2001/08/04 (Sat) 曇り一時雷雨
 ハリギリの樹肌はミズナラと比べるともっと茶褐色。道に落ちていた枯れ枝を見ると確かにトゲがある。道の反対側にイタヤカエデの高木がある。葉の形状が似ているので、紛らわしかったのか。
 ブナの林の手前の道ばたに小さい木。11枚奇数複葉。複葉は主枝に対生しており、フラクタル構造をしている。小葉には鋸歯あり。枝は赤茶色で小さなトゲが多数ある。道の反対側には同じような木があるが、束生、15枚奇数複葉、枝は茶色、小葉は全縁。トゲなし。この二つの小木の名前を覚えること。
 シナノキを過ぎて谷間にクマシデがある。その反対側には似た小木多数。ヤシャブシかクマシデか葉のみでは識別困難。もう少し研究の要あり。

2001/08/21 (Tue) 雨
 久しぶりに林道を歩く。フェーン現象で気温が高く湿度も高く歩きにくい。研究棟から徒歩で向かう。トチの実が黄ばんできた。秋を感じる。シナノキを通り過ぎ、リョウブの花を見るとすでに終わりかけていた。残念。台風の雨が強くなったのでここで引き返す。台風のため千葉県の生徒さんの見学が中止になった。明日も山道の散歩ができるか。

2001/08/25 (Sat) 晴
 天崖山(1525m)に上る。相変わらず長い坂は苦しい。今日は珍しく便意なし。昨日たくさんでたからか。雀平展望台近く矮性樹木あり。ヤエガワカンバの低木化したものらしいが定かでない。ハリギリと思っていた木に疑問がでた。ヤツデのように鋭く切れ込んだ掌状葉を持つ木とカエデ科のような木がある。カエデ科に似た木がハリギリである。確かにトゲがある。ヤツデに似た木を観察するとやはり鋭いトゲがある。またこの木は高木であり、低木のヤツデとは異なる。幹の割れ目、色等は両者ほとんど違いがないようだ。しかし、もう一度行って観察の要がある。たぶん非常に変異の進んだハリギリだとは思うが。(注:両方ともハリギリでした。)
 サワシバがあった。ムシカリの大葉は肉厚で、上を向いた赤く熟した実が付いている。ハクウンボクの葉は薄い。実は見つからなかった。たぶん下向きについているはず。大きな葉っぱのカンバがある。ウダイカンバである。リョウブの花はほとんど終わり。ノリウツギは実がたくさん付いているが、装飾花がまだついているので花が咲いているようだ。ノリウツギの多いことに気がついた。ヌルデが方々にあり今が満開。ヌルデによく似ているが、キハダの看板が掛かった木がある。幹の状態が違うようだ。要観察。


by FewMoreMonths | 2007-08-19 10:53 | 奥飛騨


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