今日8月13日は抗がん剤治療の日です。ちょっと今日の記録をしておき、昨日の記事「抗がん剤治療その2、大腸がん再々発」の続編は後日になります。
現在使っている抗がん剤の投与方法は、アバスチン+5FUの点滴を行ったあと、1週間後に5FUのみの点滴、さらに1週間後に再びアバスチン+5FUの点滴、以後これをずっと継続します。要するに毎週点滴を受けるということです。(病院では点滴を注射といいますので以後注射という言葉を使います。) 前にも書きましたが、私は5FUとの相性が悪く、毎週月曜日に注射をしていますが、吐き気止めの薬を手放せるのはようやく土曜日になってからです。翌日の日曜日にほっとするのもつかの間、翌々日の月曜日には、またいやな注射が入ります。5FUが蓄積していくのか、体力が衰えていくのが実感できます。また、4月に間接性肺炎をやりましたので、立ちくらみが激しくなってきます。 先週月曜日の点滴前の診察で、主治医の先生が、「来週から2回注射を休んで休息にしましょう」と宣言。やれうれしや、と思い有頂天になりましたが、8月30,31日にどうしても出席したい会合があります。両日は朝8:30から18:30すぎまで連続した会合で、そのあとも晩飯を他の皆さんと一緒に食べる予定です。そこで8月27日月曜日の注射はキャンセルする心積もりでした。 ところが、8月13日、20日の注射を休むと、さらに8月27日に注射をキャンセルするのは、いくら何でもがんに休息を与えすぎるのでまずい。ということで、先生にお願いして、8月13日は頑張って注射をし、20,27日と休むことにしました。 往々にして、こういう予定変更をすると、思わぬ副作用が出て、結局長期治療に入らざるをえない、ということが起きかねません。そこで今日から1週間は、年金生活の利点を最大限生かしてゆっくりと過ごすつもりです。 いくつかコメントを書いておきます。 ○手術や放射線治療が不可能な再発がんの場合、抗がん剤注射をxx回で終了するというオプションはありません。薬が効かなくなるか、副作用で注射ができなくなるか、のどちらかで終了になります。これは、精神衛生上実に苦しいですね。終了のあとは、新しい薬を試すか(残っていればですが)、治療をあきらめるかのオプションがあるだけです。 ○吐き気の副作用にはよい薬がありますので、積極的に医師に相談するのがよいでしょう。私は、吐き気止めの薬とともに、ソラナックスというポピュラーな安定剤を2分の1錠服用しています。気持ちが落ち着いて大変有効です。ただし、薬の効き具合には個人差があると思いますので、各人最適な薬を「自分」で見つける必要があります。 ○抗がん剤により、食べ物の嗜好が大きく変わります。私は、普段食べているご飯や豆腐や野菜などが見るのもいやになり、結果として食欲不振の状態に陥ります。ところが、パン、チーズと果物だけは受け付けます。嗜好の変化も個人差が大きいと思いますので、「自分」でいろいろなものを試して、とにかく何かを食べるようにしなければなりません。 ○幸い私は年金生活者なので、苦しいときは十分休息を取ることができます。現役の方は難しいと思いますが、できる限り休息を取ることが肝心です。2004年、左肺に2個の再発腫瘍が見つかり、手術で切除、その後再々発防止のため、5FUの注射を16回行いました(adjuvant chemotherapy)。このときは現役でしたので、注射当日の夕食会に出席したり、注射のあと、そのまま東京に出張して会議に出席、などという無茶をしました。無論、注射の翌日からは平常出勤でした。副作用はひどく、重篤な下痢による脱水症状を2回起こし、入院治療を受ける羽目になりました。今から考えると、休息を余分に取ったほうが、仕事の効率もよかったと思いますし、人様に心配をかけることも少なかったと思います。 by FewMoreMonths | 2007-08-13 10:00 | 大腸ガン治療経過
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