団塊の世代の方々の多くは、いよいよセカンドライフに入ります。長年にわたる仕事を終え、趣味やボランティアでよい生きがいを見つけることでしょう。
少数ですが、病気のため、セカンドライフが治療、療養になる方もいるかと思います。私も団塊世代より数年年長組ですが、このグループに入ります。 このような環境で、時々頭に浮かぶのは、長年過ごした仕事場に、自分の痕跡がどのように残っているのだろうか、ということです。 私は20年ほど奥飛騨の鉱山で働いてきました。そして、5年前につくばに異動し、昨年仕事から離れました。今でも、NKHテレビの気象予報になると真っ先に目が行くのが職場に近い富山の天候です。 2年前に一度職場を訪問したことがありますが、私が働いていた痕跡はなく、自分が過ごした20年は、跡形もなく消え去る運命にあると、改めて実感しました。ちょうど、人間の死に対応していますね。言い忘れましたが、ひとつ私の痕跡が残っていました。職場を去る2,3年前に、自宅にあるヒメシャラの木の種をまいて苗を育て、10本ほど職場の片隅に植えました。厳しい気候の中、1本だけが生き残り、3メートルほどに成長したのを見て、大いに感激しました。孫を見たような気がしました(右写真)。 しかし、昔の職場を訪問し、一緒に仕事をしてきた若い諸君が大変活躍しているのを見たとき、大切なことに気がつきました。家族、さらには生物の進化と同じように、仕事も世代交代によって進化を遂げる、ということです。古い世代は自己の痕跡を残さずに消え去るべきなのです。 しかし、ほんの少しですが、自分のDNAが次の世代に受け継がれているのを感じ、大いに満足しました。 ダグラス・マッカーサーがアメリカ下院で述べた演説の一部を紹介します。私はこれがちょっと好きですね。 In MacArthur’s 1951 farewell address at the Congress, he mused: "Old soldiers never die, they just fade away." 'And like the old soldier of that ballad, I now close my military career and just fade away--an old soldier who tried to do his duty as God gave him the light to see that duty. Good-bye.' by FewMoreMonths | 2007-08-05 17:37 | 人生
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