長崎県佐世保市のハウステンボス(HTB)が来春の本格運航を目指す上海-長崎航路で、運航子会社のHTBクルーズは30日、片道乗船料7800円(燃油サーチャージ、港湾利用料などを除く)など運賃の概要を明らかにした。座席タイプの2種類の客室(計600席)と、ベッドを備えた8種類の個室(200室)を用意する。
同社によると、客室は乗船料で利用できるコンフォート(500席)と約2千円を追加するエグゼクティブ(100席)の2種類。いずれも家具販売大手「ニトリ」と共同開発した電動リクライニングシートを導入。コンフォートでは前席との間隔を飛行機のファーストクラスより広い2・1メートルを確保する。コンフォートが窓のない千平方メートルの大部屋なのに対し、エグゼクティブは200平方メートルと150平方メートルの2部屋に余裕のある座席配置という。
個室は2-4人利用で1部屋1万5千円-4万円。2部屋設ける予定のスイートルームは料金未定。同社の山本宰司(ただし)社長は「若者から富裕層まで24時間快適に楽しめる船にしたい」と述べた。
=2011/08/31付 西日本新聞朝刊=