【ニューヨーク共同】米国の非政府組織「人権医師団」(本部・マサチューセッツ州ボストン)は30日、リビア西部ミスラタ周辺でカダフィ大佐支持派の部隊が、北大西洋条約機構(NATO)の空爆を避けるため子どもを戦車の上に座らせ「人間の盾」に使ったり、少女らを強姦したりするなど「人道に対する罪」を含む各種の戦争犯罪を犯した疑いが強いとの報告書を発表した。
反体制派がミスラタ周辺からカダフィ派部隊を撃退した直後の6月、人権医師団は聞き取り調査を実施。カダフィ派部隊が2カ月間に住民107人を違法に拘束、武器庫を空爆から守るため人間の盾として使ったとの証言を得た。