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身元不明女児を保護 顔にあざ、脳内出血 佐賀市 | ||
佐賀署は30日、2歳ぐらいとみられる女児を27日夜、佐賀市鍋島町の元商店前で保護したと発表した。発見時、女児は1人で、保護者の姿はなかった。女児は頭や顔にけがをしているが、命に別条はないという。同署は保護責任者遺棄事件として捜査し、着衣などを公開して情報提供を呼び掛けている。
佐賀署などによると27日午後11時40分ごろ、男性の声で「子どもがいすから落ちて頭を打ち、ぐったりしている。佐賀市鍋島町の商店前の公衆電話前にいる」と119番があった。救急隊員が駆けつけると、男性の姿はなく、女児が1人で立っていた。女児の顔にあざがあり病院に搬送、検査したところ脳内出血があったが命に別条はないという。通報の際、男性は「ヤマザキ」と名乗ったという。
女児の身長は88センチ、体重10キロ。体格や話し方などから2歳前後とみられる。肩までの黒髪で、発見時は白い半袖のワンピースを着て、水色に白い水玉のサンダルを履き、紙おむつをつけていた。紙袋を持っており、襟のタグに「あゆみ」と書かれた青とグレーのボーダーのワンピースと紙おむつ、お尻ふきが入っていた。
県警は周辺の聞き込みや幼・保育園などに女児に心当たりがないかどうか問い合わせているが、これまでに身元特定につながる情報はないという。情報提供は佐賀署、電話0952(30)1911。
■虐待か事件か 慎重捜査
「現場に通報人の姿はなく女児だけがいる」。27日深夜に発見され、保護された2歳ぐらいとみられる女児。救急隊の通報で佐賀署員が駆けつけると、真っ暗な街中に、着替えなどが入った紙袋を持った女児が1人、立ちつくしていた。警察は虐待による置き去りなのか事件に巻き込まれたのか、慎重に捜査を進めている。
27日午後11時58分、救急隊から110番。「子どもがいすから落ちて頭を打ったとの通報があり、現場に出動しているが、通報人の姿はなく、女児だけがいる」。佐賀署員が駆けつけた現場は、佐賀大学医学部の北西約250メートルにある県道沿いの元商店前。発見時は深夜で、付近に街灯はあるが、自動販売機と公衆電話の明かりぐらいしかない。
署員はすぐに保護する必要があると判断し、県中央児童相談所に通告。同相談所の職員が搬送された病院に駆けつけ、一時保護した。女児は普通に会話することができるが、名前などは言っていない。ただ、「おうちに帰りたい」と話しているという。
女児について同相談所は「爪は伸びておらず、身なりもきちんとしていると聞いている。やせ細った様子もなく2歳児の標準的な体格」と話す。佐賀署は「虐待による置き去りなのか事件に巻き込まれたのか、現時点では断定できない」とし、情報収集を急いでいる。 |
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2011年08月31日更新 |