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[事件]ニュース
【東日本大震災】防潮堤なくても死者1人 宮古市・鍬ケ崎地区
2011.4.14 07:56
岩手県宮古市・鍬ケ崎地区で40世帯、約110人が暮らす角力浜町内会は、基幹産業の漁業への懸念から防潮堤を造らなかった。代わりに実践的な避難訓練を繰り返し、犠牲者を1人にとどめた。
鳥居清蔵会長(72)によると、住民の約4割が65歳以上の高齢者。岩手大の堺茂樹教授(海岸工学)らの協力を得て、「津波が来たらいかに速やかに安全な場所に避難するか」を念頭に対策を進めた。平成18年には高台に通じる避難路を整備、目につきやすい9カ所に誘導標識を設置。安全な場所へのルートを矢印で示したハザードマップもつくり、全戸に配った。
年1回の全住民を対象にした訓練は実践的に。その結果、津波が海岸から約300メートルまで入り込み町内の大半の住宅が全半壊したにもかかわらず、住民の大半は高台に逃げ無事だった。
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