指紋テープ使い密入国容疑、韓国籍のホステス逮捕　愛知

　指紋テープを指に貼り付けて入国審査をすり抜けたとして、愛知県警と名古屋入国管理局は韓国籍で名古市東区泉１丁目、スナックホステス鄭善美容疑者（３６）を出入国管理法違反（不法入国など）の疑いで逮捕した、と３１日発表した。「指紋テープは韓国で入手した」と容疑を認めている。偽造指紋による不法入国の摘発は東海３県で初という。

　中署によると、鄭容疑者は２００９年７月、羽田空港での入国審査の際、他人名義のパスポートを示した上、両手の人さし指に指紋を偽装したテープを貼って自動読み取り機にかざして入国し、不法に国内に滞在した疑いがある。入国後は名古屋市中区の「錦三」のスナックで働いていた。鄭容疑者は０８年１２月に不法残留が発覚し、強制退去となっていた。