韓国で製造の4車種から有害化学物質を検出
昨年7月以降の製造分、トルエンなど大量に検出
起亜自動車の新型モーニングなど、昨年7月以降に韓国で製造された4車種から、人体に有害とされる化学物質のトルエンが基準を上回って検出された。
トルエンはペンキや接着剤などから発生し、主に目やのどなどを通じて中枢神経を刺激する有害物質とされている。基準を超過したトルエンを30分以上にわたり空気を通じて吸い込んだ場合、きついにおいを感じるようになるという。
国土海洋部(省に相当)と交通安全公団自動車性能研究所が、昨年7月以降に韓国で製造された新車9車種を対象に、車内の空気成分について調べたところ、トルエンは起亜自動車のモーニングが1平方メートル当たり2846マイクログラム、現代自動車のベロスタが同じく1546マイクログラム、韓国GMのアルフェオンが1073マイクログラム、オーランドが1222マイクログラム検出された。トルエンの基準値は1平方メートル当たり1000マイクログラムのため、これら4車種は基準を超過していることになる。今回の調査は製造後、3週間から4週間過ぎた時点で行われた。
モーニングは今年1月から7月までに6万4460台が販売され、販売台数としては韓国国内で3番目だった。残る3車種も同期間に6000台から2万7000台以上販売されている。
自動車性能研究所のパク・ヨンソン研究員は「窓を開けるなどして換気をすれば、2分から3分後に汚染物質を90%以上減らすことができる。新車を購入する場合にはこの点について留意しておかなけばならない」と述べた。
国土海洋部は今回、新車の内部からトルエン以外にもホルムアルデヒド、エチルベンゼン、スチレンの計4種の有害化学物質が基準値を上回っていないか調査した。来年以降はベンゼン、キシレンも調査対象に含め、計6種の化学物質について調査を行う予定だ。
鄭漢国(チョン・ハングク)記者