人形の大きさが大きければ大きいほどゲームは楽しくなるのですが、ただ大きくすればいいというわけではなく、セットと人形のバランスであったり、倒れた時の観客への安全配慮などがあり、その鬩ぎ合いに苦労しました。
画面には映ってないのですが、念のため周りにはクッションを持った美術スタッフがガード隊としてスタンバイし、倒れる方向に素早く移動して万に一つに危険の芽を摘み取っています。
みなさんに見てもらって楽しく、出演者の方たちがやって楽しいゲームの仕組みを考えていくのも我々の仕事ですが、そこに安全が伴っていなければ意味がありません。
そのためにこうしてスタジオ内での影の努力も必要ですが、事前にシミュレーションを行い、制作サイドと何度も何度も試行錯誤を重ね、いかにそのゲームが持つ本来の面白さを損なわずに、安全なものを作り上げていくか、それもデザイナーの仕事だと思います。