私たちの生活をよりエキサイティングなものにしてくれる最新テクノロジー。そのなかでも「サイボーグ」は特にワクワクさせられるが、その分野で未来を提起する新技術が登場し、現在注目を集めている。
新しい技術とは、眼球を失った目にビデオカメラを入れるというもので、トロント出身のドキュメンタリー映像作家ロブ・スペンスさんが実際にそのカメラをどう使うのかをやって見せてくれた。
彼は5歳のころ事故で視力を失っており、5年前に眼球を取り除いた。そしてスペンスさんは『Deus Ex: Human Revolution』という2027年のサイボーグ世界を描いた話題のゲームを作った会社から、「その世界は今の技術をもってしてどのくらい先のものなのか実際に試してくれないか」とお願いされて、今回のビデオカメラ試用にいたった。
この目に入れるビデオカメラは、脳とつないでいるわけでもなく、使用者の視力を元に戻すものでもない。そこから見える映像を携帯式のスクリーンに映すというもので、ターミネーターのような赤のLEDライトを使ったものもある。こういった最新技術について、スペンスさんは次のように語っている。
「みなさんは自ら自分の腕を切って、機械の腕と取り替えることなんてありえないと言います。しかしテクノロジーが進化していけば、そういうことも十分に起こり得ます。将来きっと、より性能のいい機械の腕や目と取り替えるという選択肢が出てきますよ」
未来のサイボーグ人間を思わせる今回のスーパーテクノロジー。今後、自分の足で歩けなくなったお年寄りにサイボーグの足を、真夜中でも闘えるように兵士にサイボーグの目をというように、人間の機械化が当たり前のものになってくるのかもしれない。
(文=田代大一朗)
参照元:Daily Mail(英文), Youtube/NewsEnterprise1
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