民主党の横峯良郎参院議員が、週刊新潮の記事で名誉を傷つけられたとして発行元の新潮社(東京都)などに損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、横峯議員は30日の口頭弁論で東京高裁(芝田俊文裁判長)に請求放棄を申し立て、訴訟は終わった。
横峯議員は終結後の取材に対し、記事に書かれた「賭けゴルフ」があったかどうかについて「普通の人がやる遊びの範囲で、高額ではない」と語った。「記事の内容に真実でない部分もあるが、もう4年も裁判をやり、自分はすでに社会的制裁を受けた」とも話した。
記事は2007年8〜9月に掲載された。昨年11月の一審・東京地裁判決は、議員が暴力団組長と賭けゴルフをしたり、女性に酒を強要し、服を脱がしてペンで落書きし写真を撮ったりしたなどとの内容について「真実の証明があった」と認め、請求を棄却。議員側が控訴していた。