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急転直下:農水安楽死を示唆? [2011年08月28日(日)]
公明新聞の記事で起こされた。
「農水省が殺処分すると言ってます!どういう事ですか!?」
SALA宮城のオカダが、顔面蒼白と言った声でかけてきた。
26日:公明党の議員3名と、日本獣医師会の矢ヶ崎専務理事が農水省を訪問。
田名部農水大臣政務官に、20㌔圏内の家畜への対応改善について申し入れたという記事だ。

以下公明新聞の記事
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公明党の東京電力福島第1原子力発電所災害対策本部(斉藤鉄夫本部長)・動物愛護管理推進委員会(高木美智代委員長)・農林水産部会(石田祝稔部会長)は26日、日本獣医師会の矢ヶ崎忠夫専務理事と共に、農水省を訪れ、福島第1原発の半径20キロ圏内に設定されている、警戒区域における家畜への対応改善を申し入れた。

席上、公明側は「大半の家畜は餓死し、遺骸も放置されたまま。生存する家畜も餓死を待つ状態になっている」と指摘。
残された家畜を継続飼育することで、学術研究など貴重なデータを集積できるようになると訴え、国の責任のもと(1)移動に必要な実施体制の整備(2)安楽死の迅速化(3)遺骸の埋葬措置―などを推進するよう求めた。

応対した田名部匡代農水大臣政務官は「 一刻も早く安楽死の取り組みを進めていきたい」と述べた。
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23日の石破・24日の玄葉両氏の「生かす方向で、20㌔圏内から緊急避難させる。」というコメントが、25日の【インターペット2011】に於いて、山根会長から発表があり感激していた矢先である。
26日の田名部農水大臣の回答に対し、大きなショックを受けている。
初めの1と3への回答がなく、2だけに言及した回答なのだから当然だ。
なんとか生き残っている牛や豚だけでも助けたい、と必死の私達をあざ笑うかのような回答。
1つ目が一番聞きたい回答だ。
それを全く無視するかのような農水省の態度。
これでは必死の思いで給餌給水をしてきた者は救われない。
前日の玄葉特命大臣・石破議員の言葉に本当に救われたのに、急転直下の対応。
一体何を考えてこのような発言になるのか。

2つ目の【安楽死】については、現在死に瀕し、苦しんでいる牛達への対応についてだ。
だが、此の餓死寸前のままでの処分等求めてはいない。
暗い牛舎の中で、汚物にまみれウジに喰われ、苦痛の中での餓死。
せめて明るい日差しのもと、一度は汚れた身体を洗い流してやりたい。
たっぷりの水とえさ、好物の塩を食べさせてやりたい。
其の上で睡眠導入剤を使用した安楽死なら、まだ納得できる。
だが、空腹と乾き、汚物にまみれ、生きたままウジに喰われる苦痛の中で、筋弛緩を起こし窒息する洗剤パコマを血管に注入するのは、残酷すぎる。
溶血を起こし、筋弛緩を起こすため、呼吸したくても息ができない。
苦しくて暴れたくても、身体が動かない。
だから苦しんでいない様に見えるだけだ。
それを安楽死と言えるだろうか。
これは【安楽死】ではなく、【悶絶死】である。
回答した田辺氏には、ぜひご自分で体験される事をお勧めする。

彼らは畜産動物として、人間の食材としてしか生きる道がない。
所詮、苦痛と恐怖の中で屠殺される。
被爆して食肉にならない・乳牛に使えない彼ら。
だからといって、餓死・共喰い(豚の場合)と言った状況に、追い込むべきではない。
震災が起きて5ヶ月。
雑食性の豚達は共食いをし、家屋を荒らすからと殺処分された。
草食動物達は為す術もなく餓死して行った。
力つきて倒れると、其の巨体故に立つ事ができなくなる。
地面にあたった部分が壊死し、そこにハエが産卵し、ウジになる。
ウジは腐肉を喰い進み生体を喰い荒らす。

以前保護したラブラドールのまどかも同じだった。
たてなくなった身体は、垂れ流し状態の糞便にまみれていた。
ハエがたかり、産卵しふ化した。
まどかは生きながらウジに喰われて行った。
とったウジを中性洗剤につけて殺す。
取っても取っても、壊死した所からウジが湧いてきた。
腰と言わず、腹部と言わず、顔と言わず、耳と言わず、あちこちから出る。
満身創痍とは此の事だった。
だが、とれるだけとって洗浄すると、食欲も少し出た。
a/d缶や退院サポート缶を口にした。持ちこたえてくれる事を願った。
3課間頑張ったが、敗血症を引き起こし、息を引き取った。
ようやく連絡が取れた飼主は大泣きに泣いて、立派な葬式をした。
だが、そんな事が一体何になるというのか。
牛達をみていて、3年前の事件を思い出した。

膝くらい迄有る糞尿で、ドロドロの池状になった牛舎。
うるさいくらい飛び交うハエの群れ。
1日に10ガロン飲む、と言われる水は全くない。
水道をひねっても水は出てこない。
本管が止められているからだ。
ポンプが有れば水が出る。
20㍑と30㍑のタンクに水を入れる。
そこから牛舎迄タンクに入れた水をピストンで運ぶ。
1カ所800㍑。気の遠くなるような作業だ。
牛達の喜ぶ顔と声に励まされる。
干し草ロールを破って、干し草を引っ張りだす。
だが、かびているのも多く、第一堅く巻かれていて、手では容易に破れない。
栄養失調なので、混合資料も食べさせてやりたい。
だが、契約農家にしか販売してくれない。
ようやく他県の畜産業の方が、2袋分けて下さった。喜ぶ牛達。
せめておなかをいっぱいにしてやりたい。
水もたっぷり飲ませてやりたい。
柵の外に出られれば、青々とした草が一杯生えている。
だが、其のどれもがかなわない。
焦燥感と無力感で絶望的になる。
柵を壊してだしてやりたい。
だが飼育放棄を迫られた築主達は、他人の家屋を損壊しないよう牛舎に残していた。
餓死し朽ちて皮だけになった遺体の数々。
柵をあけても外に出ない牛達もいた。
だが大半は狭い牛舎で、汚物にまみれて死んで行った。
せめて殺処分される日迄、自由にさせてやりたかった。

今、生きながらえているコ達、なんとか救いたい。
餓死などという地獄から、何としても救わなければ。
きっといつか、もう少ししたら....
26日の申し入れ記事について [2011年08月29日(月)]追記
26日の公明新聞の記事はショックだった。
だが、その後参席された方々の話が、新聞の記事が舌足らずだった事を示した。
高木氏初め公明党の議員蓮は、写真を診ながら詳細を説明。
時に1の生かす方法について嘆願して下さった。
更に安楽死についても、以前高木美智代議員にご説明申しあげた通り、詳しく説明されたという。
田名部政務次官は話を聞き、助ける方向での対応が論じられたそうだ。
従って、素早い対応が望まれる。
折角良い方向に向かっても牛歩では何もならない。
迅速な対応を切望する。

なお、イヌやネコ達の事に関しては、行政捕獲が行われる事に。
家畜の画像が多かっただけに、陰が薄かった。
9月1日から捕獲が開始されるという。
特に犬達は行政捕獲の時には、パニックになる。
首に輪が賭けられ、つり上げられる。
絶叫し失禁する犬達が多い。
たださえ怖い思いをしてきた子達だ。
穏やかな捕獲をお願いしたい。

それにしても何故、民間を閉め出すのか。
7月16・17日の獣医師主導の捕獲チーム作戦が失敗だと酷評されている。
主催者側が受け皿を用意せず、計画がずさんだったからだ。
しかも作業中に参加獣医師の窃盗行為が発覚。
それを以てオフサイトセンターはあっさり退却。
大見栄を切って登場したにも関わらず、あまりにもあっけない幕切れに唖然とした。
くだんの獣医を団長格にしたのも、オフサイトセンターだった筈。

いずれにしても、20㌔圏内という密室の中での捕獲は、住民に感情を考えた場合、やめるべきだ。
此の方法は断固拒否する。
もっとオープンで、疑惑を招かない方法を求める。
今回の記事の様に、誤解を招かないよう猛省を促したい。

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