日馬富士が、大好きな絵を封印して綱とりに挑む。今年の正月には富士山の絵を描いて知人にプレゼントしたが、今場所は「そんな時間ないし、トレーニングに集中した方がいい」と、相撲だけに打ち込む。
趣味に時間を割かなくても精神的には充実している。「1日の努力」という言葉をこの日の会見では何度も繰り返し、その上で「運と運命に任せている」と現在の心境を語った。
世界陸上で男子100メートルのウサイン・ボルトがフライングで失格。その映像をテレビで見た。「遅れてスタートしても勝てるのにねえ。焦ったのかなあ」と感想を漏らした。
2年前の夏場所で大関として初優勝したときとは気持ちが違う。「今回は大関として優勝するのは当たり前だと思うし、もっと責任を感じます」と、落ち着きの中に風格を漂わせていた。 (岸本隆)
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