NHK宮城県のニュース　仙台放送局

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「職住分離」の参考に視察

住まいと農地が離れている秋田県大潟村の特徴を震災からの復興に向けた街づくりに生かそうと津波で沿岸部が大きな被害を受けた仙台市の担当者が３０日、村を訪れ、住宅が立ち並ぶ中心部の街並みなどを視察しました。
大潟村を訪れたのは、仙台市で農業の復興に携わっている職員４人です。
仙台市は住宅地を農地などがある沿岸部から離れた場所に移転させ生活と仕事の場を分ける「職住分離」を検討していることから、干拓によって作られ似たような街づくりをしてきた大潟村の特徴を、今後の復興に生かそうと視察に訪れました。
仙台市の職員は、大潟村の職員や住民の案内を受けながら、住宅が立ち並ぶ中心部や、その周辺に広がる水田を見て回りました。
このあと、職員たちは、高橋浩人村長を訪ね、街づくりについて意見交換しました。
この中で高橋村長は、住宅と農地が離れていると車の燃料代がかさむものの、中心部に集落をまとめて生活環境を整備することで、人口の減少を食い止めることが出来るなど職住分離の長所と短所を説明しました。
仙台市農林土木課の大友清彦主幹は「仙台市は復興に向けてマイナスからのスタートなので、今後の街作りと農業再生のために今回の視察を役立てたい」と話していました。

08月30日　18時58分

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