民主・野田佳彦新代表、国会で第95代首相に選出 与野党からはさまざまな反応
野田民主党人事の焦点となっていた幹事長ポストに、輿石参議院議員会長の就任が内定した。野田氏自身は、国会で第95代首相に指名された。
代表選での逆転勝利から一夜、野田佳彦新代表が、第95代首相に選出された。
そんな中、30日の首相指名選挙では、「小沢一郎君1票」、「海江田 万里君1票」と得票者が読み上げられ、さらに、「横粂勝仁君1票」と読み上げられると、笑いと拍手が起こる場面もあった。
渡部恒三最高顧問は「『小沢一郎君』と書いた人は、小沢君じゃないよ。小沢君、隣にいるから。野田佳彦って、ちゃーんと書いてますから」と話した。
本会議に先立ち行われた民主党代議士会で、野田氏は「緊張しています。そう見えないかもしれないですが、身の引き締まる思いです」とあいさつし、笑いを取った。
さらに野田氏は、「野田さんという人は、いい人が多いんですが。国義さんもいい人です。毅さんも聖子さんもいます、お間違えのないように。1票でも欠けると、何か思いがあると言われますので、注意を...」と、新代表自ら、書き間違えをしないよう注意を促す場面もあった。
そんな新代表の最初のハードルが、幹事長などの党役員人事。
代表選で海江田氏を支持し、敗れた小沢元代表は29日、「野田氏を支援するかどうかは、これからの態勢次第」とけん制。
小沢元代表は29日夜、記者の「小沢さん、海江田さんの敗因は?」との質問に、無言だった。
そうした中、野田新代表が幹事長ポストを打診したのは、29日、「役員構成を見れば、挙党態勢であるかそうでないのかということは、おのずとわかるだろうと」と話していた、小沢氏に近い輿石参院議員会長だった。
FNNのカメラは、輿石氏と会談に向かう野田氏の姿をキャッチした。
「あなたしかいない」と幹事長就任を要請したが、輿石氏は、この時点では回答を保留したとみられている。
しかしその後、輿石氏は、野田氏の要請を受諾し、幹事長就任が内定した。
一方、次期首相に決まった野田新代表について、民主党の海江田 万里議員は「ノーサイドだという言葉を信じたいといいますか」と話した。
民主党の田中 真紀子議員は「もっと理想だとか、それからやっぱり将来のことだとか、現実しっかり分析して、こうありたいと、けん引するんだと、世界に向けて、そういう国際的な視野の発言がないと。ドジョウだの金魚だのって話は、地元ではうけるかもしれないけども、ちょっとどうなのかなと」などと話した。
自民党の小泉 進次郎議員は「今までに比べたら、若い総理になったというのは、私自身は歓迎すべきことだと思います」と話した。
みんなの党の渡辺喜美議員は「『人気がないから解散しません』などと、とぼけたことを言っていましたけれども、増税の前にやるべきことがあるだろうと」と話した。
(08/30 17:36)