自見庄三郎金融相は30日の閣議後会見で、昨年9月に破綻(はたん)した日本振興銀行に銀行免許を与えた当時の金融相だった竹中平蔵氏について、「決裁権者であり、法的責任も議論になりうる」と述べた。
振興銀は2004年に免許交付を受けた。行政の対応が適切だったかどうかを検証する第三者委員会は26日、「免許を与えるべきではなかった」と結論づける報告書をまとめた。
自見金融相は、新規参入銀行に対する免許交付の迅速化は「竹中氏が個人的に温めていた施策の一つだ」と指摘。破綻処理を進めている預金保険機構に対して「今回の検証結果を精査し、(民事上などでの責任追及についても)検討して頂くことを期待している」と述べた。