原子力政策大綱:改定作業、9月にも再開

2011年8月30日 10時50分

 国の原子力委員会(近藤駿介委員長)は30日、国の原子力開発の基本方針を示す原子力政策大綱について、東京電力福島第1原発事故を受け中断していた改定作業を再開する方針を決めた。早ければ9月中に策定会議を再開させる。

 原子力委は昨年12月から、05年に策定された現在の大綱の改定作業を開始。これまでに5回の策定会議を開き、核燃料サイクルなどについて議論をしていたが、原発事故で中断していた。

 再開後は原発事故を踏まえ、エネルギー政策との関連や原子力の安全性など、議題や議論の進め方を再検討する方針。

 原子力委は、大綱の前身である原子力研究開発利用長期計画と同様に、5年をめどに大綱を見直す方針にしている。

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