虫は友達? その2
October 13 [Tue], 2009, 9:52
ハエチゲ事件だけではなく、
私が食事に出掛けると、しょっちゅう虫と遭遇する。
これは今後、韓国へ旅行へ来られる方は
頭の片隅にでも覚えておいて頂きたい。
焼肉屋に行くと、必ずサンチュと呼ばれるサニーレタスのような葉野菜や、
ケンニッp(えごまの葉)という大葉に似た葉っぱが出てくる。
焼いたお肉をこれに巻いて食べるのだが、
安心して食べてはならない。
一枚一枚、きちんと裏側を確認してから食べて頂きたい。
私は以前、えごまの葉の裏を見た事があった。
ほんとに何も考えずに、ふと見たのだ。
すると、小さい小さい卵はいっぱいくっついていたのだ。
うぎゃぎゃぎゃぎゃーーーーーっ!!
韓国では1年に1度、虫下しの薬を飲むらしい。
最初は冗談かと思ったのだが、結構皆さん飲んでいらっしゃるそうで、
その薬は薬局で簡単に手に入る。
韓国の人はきっと知らず知らずに虫やその卵を食べている事を、
心のどこかで認識しているのだろう。
くわばら、くわばら。。。
旅行へ来られる皆さん、お気を付けください。
秋のある日、義母が生の栗をたくさん下さった。
そこで私は栗のケーキを焼こうと、まずは栗の皮むきを始めた。
小さい机を出して、テレビを見ながらのんきに皮をむいていたのだが、
ふと机に目をやるとまだ剥いていない栗から芋虫みたいな白い虫が何匹も出てきてて、
うにうにと動いていたのだった。
うぎゃーーーーーーーーー!!!
気持ち悪いっ!気持ち悪いっ!
勿体無いけど、全部捨ててしまった。
韓国では栗を生で食べる習慣がある。
ゴリゴリといわせながら、みんな美味しそうに食べるのだ。
私も何度かそうやって食べた事はあったのだが、
この一件以来、生で食べるのはやめた。
スーパーでほうれん草を買って、
水洗いをしていた時のこと。
適当に洗っていると、なんとなく根元が気になった。
根元の部分になんかの幼虫がくっついていた。
今までほうれん草を何度も調理してきたが、
こんな経験は初めてだった。
新鮮なものかも知れないが、知らずに食べていたら・・・と考えると気が狂いそうになる。
虫の話はキリがない。
その度に夫は「何でそんなに虫が怖いんや?虫は友達や」と
訳の分からない事を言う。
怖いのではない。
気持ちが悪いのだ。
結婚後、初めての誕生日に親戚一同が集まって、
誕生日会をしてくれた事があった。
弟嫁の嫉妬が怖かったが、義父母が言い出してくれた事だったので、恐々(こわごわ)参加した。
場所は義母の下の妹さん、
つまり夫の叔母さん夫婦が経営する焼肉屋だった。
関係ないが、この日に「あんたら避妊してるんか?」と叔母に聞かれたのだ。
叔母夫婦は街で焼肉屋をしていたのだが、辺鄙な場所に引越して大きな焼肉店をオープンしたばかりだった。
特別の個室に案内してもらって、誕生日会は始まった。
私は7月生まれだったので、もう暑い時期だった。
お店は窓を全開にしていた。
虫さんカモンカモン状態だった。
時間が経つにつれ、虫が少しずつ集まってきて、
いつの間にか床にはじゅうたんのように、
虫が敷き詰められた状態になっていた。
この世のものとは思えない光景だった。
焼肉の煙がひどかったので、叔母は気をきかせて
扇風機を数台持ってきてくれたのだが、
その風に揺られて虫が右へ左へ流れていった。
これは嘘ではない。
決して私の妄想の世界ではない。
今までに見た事のないような大きな虫や、
小さな虫が勢ぞろいしていた。
あまりの気持ち悪さに私は硬直してしまったのだが、
皆さんはわきあいあいとした雰囲気で食事を楽しんでいた。
この虫は、私にしか見えないのか?
これは幻覚か?
夫を見つめると「我慢せぇ〜」と目で強く訴えられた。
お肉を食べようとしても、
小さい虫がくっついて食べれない(泣)
何も食べられず固まっている私に、
義父が「お前はケーキが好きだろう?」と
生クリームのケーキを皿にとってくれた。
これなら食べれるかも!と思いきや、
生クリームに虫が埋もれていて、
虫は必死でバタバタしていた。
もーーーーーーーーーーー!!
いっそのこと、私を殺してくれーーーーーー!!!
まさに地獄絵図のような光景だった。
やばい。胃が痛くなってきた。
そして夫の顔を、もう一度見つめた。
「あれ?ゆうなちゃん、目が真っ赤やで。どうしたん?」
あまりの恐怖と極度のストレスで私の目は真っ赤に充血していた。
胃の痛さも尋常ではなかった。
申し訳なかったが、私は先に退席させてもらった。
「ゆうなちゃん、この先、韓国で暮らしていけるんか?
ここじゃどこ行ったって虫はいるで。虫は友達って思いーな」
あんたはファーブルか?
そんなけ虫が好きやったら、本でも書いて儲けてくれ。
私は虫の友達なんかいらんのや。
しかしこの日の虫の量は、夫の目から見ても異常だったようだ。
夫は後日、叔母へ忠告したそうだ。
今の時代、いくら韓国人でも不潔な店には行きたがらない、と。
どうやら他の客からも苦情があったそうで、
現在は虫を殺す電気の機械を店の玄関に設置して、
以前よりは虫が減ったそうだ。
めでたし、めでたし。
これまた余談ではあるが、誕生日回の数日後、
弟嫁から電話があった。
「折角あんたの為にみんなが集まってるのに、先に帰ったらあかんやん」とお叱りを受けた。
弟嫁は義妹であるが、年齢は私より3歳くらい年上なのだ。
過去の醜態はさらっと忘れ、年上としての威厳を見せ始めていた。
私の中での彼女の株は大暴落しているのだ。
急にお姉さん風を吹かされても素直には受け入れられなかった。
弟嫁の話になると、長くなってしまうので、
今回はこれでおしまい!
아무리 더러워도
사람은 안 죽는다
(汚くたって死にゃしない)
私が食事に出掛けると、しょっちゅう虫と遭遇する。
これは今後、韓国へ旅行へ来られる方は
頭の片隅にでも覚えておいて頂きたい。
焼肉屋に行くと、必ずサンチュと呼ばれるサニーレタスのような葉野菜や、
ケンニッp(えごまの葉)という大葉に似た葉っぱが出てくる。
焼いたお肉をこれに巻いて食べるのだが、
安心して食べてはならない。
一枚一枚、きちんと裏側を確認してから食べて頂きたい。
私は以前、えごまの葉の裏を見た事があった。
ほんとに何も考えずに、ふと見たのだ。
すると、小さい小さい卵はいっぱいくっついていたのだ。
うぎゃぎゃぎゃぎゃーーーーーっ!!
韓国では1年に1度、虫下しの薬を飲むらしい。
最初は冗談かと思ったのだが、結構皆さん飲んでいらっしゃるそうで、
その薬は薬局で簡単に手に入る。
韓国の人はきっと知らず知らずに虫やその卵を食べている事を、
心のどこかで認識しているのだろう。
くわばら、くわばら。。。
旅行へ来られる皆さん、お気を付けください。
秋のある日、義母が生の栗をたくさん下さった。
そこで私は栗のケーキを焼こうと、まずは栗の皮むきを始めた。
小さい机を出して、テレビを見ながらのんきに皮をむいていたのだが、
ふと机に目をやるとまだ剥いていない栗から芋虫みたいな白い虫が何匹も出てきてて、
うにうにと動いていたのだった。
うぎゃーーーーーーーーー!!!
気持ち悪いっ!気持ち悪いっ!
勿体無いけど、全部捨ててしまった。
韓国では栗を生で食べる習慣がある。
ゴリゴリといわせながら、みんな美味しそうに食べるのだ。
私も何度かそうやって食べた事はあったのだが、
この一件以来、生で食べるのはやめた。
スーパーでほうれん草を買って、
水洗いをしていた時のこと。
適当に洗っていると、なんとなく根元が気になった。
根元の部分になんかの幼虫がくっついていた。
今までほうれん草を何度も調理してきたが、
こんな経験は初めてだった。
新鮮なものかも知れないが、知らずに食べていたら・・・と考えると気が狂いそうになる。
虫の話はキリがない。
その度に夫は「何でそんなに虫が怖いんや?虫は友達や」と
訳の分からない事を言う。
怖いのではない。
気持ちが悪いのだ。
結婚後、初めての誕生日に親戚一同が集まって、
誕生日会をしてくれた事があった。
弟嫁の嫉妬が怖かったが、義父母が言い出してくれた事だったので、恐々(こわごわ)参加した。
場所は義母の下の妹さん、
つまり夫の叔母さん夫婦が経営する焼肉屋だった。
関係ないが、この日に「あんたら避妊してるんか?」と叔母に聞かれたのだ。
叔母夫婦は街で焼肉屋をしていたのだが、辺鄙な場所に引越して大きな焼肉店をオープンしたばかりだった。
特別の個室に案内してもらって、誕生日会は始まった。
私は7月生まれだったので、もう暑い時期だった。
お店は窓を全開にしていた。
虫さんカモンカモン状態だった。
時間が経つにつれ、虫が少しずつ集まってきて、
いつの間にか床にはじゅうたんのように、
虫が敷き詰められた状態になっていた。
この世のものとは思えない光景だった。
焼肉の煙がひどかったので、叔母は気をきかせて
扇風機を数台持ってきてくれたのだが、
その風に揺られて虫が右へ左へ流れていった。
これは嘘ではない。
決して私の妄想の世界ではない。
今までに見た事のないような大きな虫や、
小さな虫が勢ぞろいしていた。
あまりの気持ち悪さに私は硬直してしまったのだが、
皆さんはわきあいあいとした雰囲気で食事を楽しんでいた。
この虫は、私にしか見えないのか?
これは幻覚か?
夫を見つめると「我慢せぇ〜」と目で強く訴えられた。
お肉を食べようとしても、
小さい虫がくっついて食べれない(泣)
何も食べられず固まっている私に、
義父が「お前はケーキが好きだろう?」と
生クリームのケーキを皿にとってくれた。
これなら食べれるかも!と思いきや、
生クリームに虫が埋もれていて、
虫は必死でバタバタしていた。
もーーーーーーーーーーー!!
いっそのこと、私を殺してくれーーーーーー!!!
まさに地獄絵図のような光景だった。
やばい。胃が痛くなってきた。
そして夫の顔を、もう一度見つめた。
「あれ?ゆうなちゃん、目が真っ赤やで。どうしたん?」
あまりの恐怖と極度のストレスで私の目は真っ赤に充血していた。
胃の痛さも尋常ではなかった。
申し訳なかったが、私は先に退席させてもらった。
「ゆうなちゃん、この先、韓国で暮らしていけるんか?
ここじゃどこ行ったって虫はいるで。虫は友達って思いーな」
あんたはファーブルか?
そんなけ虫が好きやったら、本でも書いて儲けてくれ。
私は虫の友達なんかいらんのや。
しかしこの日の虫の量は、夫の目から見ても異常だったようだ。
夫は後日、叔母へ忠告したそうだ。
今の時代、いくら韓国人でも不潔な店には行きたがらない、と。
どうやら他の客からも苦情があったそうで、
現在は虫を殺す電気の機械を店の玄関に設置して、
以前よりは虫が減ったそうだ。
めでたし、めでたし。
これまた余談ではあるが、誕生日回の数日後、
弟嫁から電話があった。
「折角あんたの為にみんなが集まってるのに、先に帰ったらあかんやん」とお叱りを受けた。
弟嫁は義妹であるが、年齢は私より3歳くらい年上なのだ。
過去の醜態はさらっと忘れ、年上としての威厳を見せ始めていた。
私の中での彼女の株は大暴落しているのだ。
急にお姉さん風を吹かされても素直には受け入れられなかった。
弟嫁の話になると、長くなってしまうので、
今回はこれでおしまい!
아무리 더러워도
사람은 안 죽는다
(汚くたって死にゃしない)
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