2007年11月11日
Y692 「ねじれは悪いことか?」
この度、党首会談を巡り党内が混乱し、皆様に大変ご心配をおかけしたことを、深くお詫び申し上げます。
ひとたび辞意を表明した小沢一郎代表も、7日に開かれた両院議員懇談会で、「この体にもう一度むちを入れ、来る総選挙に全力を挙げ必ず勝利する」と、新たな決意を述べられ辞意を撤回しました。そして、衆参国会議員が心を一つにして政権交代に向け頑張ることを、改めて確認しました。
皆様におかれましては大変ご迷惑をおかけしたことを重ねてお詫びすると共に、国民の生活が第一の我々の政治を実現するためにより一層のご支持を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
さて、10日までだった今国会の会期が、12月15日まで35日間延長されることになりました。政治は政治家のものではなく、国民のものであることを改めて胸に刻みながら、心機一転、延長された国会に臨みたいと思います。
その国会が衆参でねじれている現状について、マイナス面ばかりが喧伝されていることに私は強い違和感をおぼえます。参院選で民主党を後押しした民意は、衆参のねじれを選択したのです。安倍政権において強行採決を連発し、国会審議が形骸化しつつあった流れを国民は変えたかったのではないでしょうか。そして、緊張感をもって国民のために丁寧な議論が行われることを望んだのではないでしょうか。
我々は、直近の民意で示された期待に、精一杯応えるべきです。薬害肝炎の問題や防衛省の不祥事などは、我々が力をいただいたことにより、国民が知る由もなかった事実を白日の下に曝すことができるようになったのです。伝家の宝刀ともいえる国政調査権ももっと活用することにより、霞ヶ関にとって手強い国会をめざすべきです。
ねじれ国会により、一本も法案が通らないようなデマも飛び交っていますが、事実無根です。被災者生活再建支援法改正案など、国民生活に直結するものや人道に関わる法案は与野党合意の下、着々と成立しています。
今後もこのようなメリハリの効いた国会対応をしっかりと行ない、ねじれの醍醐味や妙味を皆様に実感していただける延長国会にしたいものです。安易な大連立構想を吹き飛ばすためにも…。
平成19年11月11日 野田よしひこ
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