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02/23(水曜日)
本日午後2時頃、ニュージーランドの地震を受けて、国際緊急援助隊が政府専用機で派遣されました。
今朝、特別航空輸送隊の所属する千歳基地を出発した政府専用機。成田空港で、約70名から構成される国際緊急援助隊を乗せ、救助に必要な機材約10トンを積み込み、ニュージーランド・クライストチャーチ空港に向け飛び立ちました。
「被災されたニュージーランドの皆さんにお見舞いを申し上げたい。国際緊急援助隊の皆さんが、多くの方を救出していただくことを期待しております。」と、菅総理は述べています。
政府専用機に乗り込む国際緊急援助隊(提供:JICA(国際協力機構))
この政府専用機、平成17年に発生したパキスタンの大地震、昨年1月に発生したハイチの大地震における国際緊急援助活動にも利用されましたが、日頃は天皇陛下をはじめ皇族の方々や国賓などの要人輸送、総理が外国訪問や国際会議に出席するときに、使用されます。平成3年に導入され、平成5年2月から首脳外交等に使われています。
実際にこの政府専用機の運航を担当しているスタッフは、緊急事態発生時の対処や航空貨物の積載などの訓練を受けた航空自衛官。機内サービスを担当する客室乗務員も含めすべて自衛官が務めています。
総理が搭乗する便では、首脳会合などの外交日程に支障が出ないように、正確かつ安全に運航されなければなりません。あらゆる事態を想定して、綿密な事前準備をクルーが一体となって取り組んでいます。
機内には総理の執務室や利用できる会議室などがあります。行く先々でびっしりと公式行事が予定されている首脳外交。移動中も貴重な時間、数々の打ち合わせも機内で行っています。また、総理にとっては体調を整えるのも大切な仕事。時差などにも負けぬよう、体を休める設備も整っています。
滑走路から飛び立つ政府専用機(提供:航空自衛隊)