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福島第1・第2原発:近くの5断層「考慮すべき」と新評価

 東京電力は30日、福島第1・第2原発近くの5断層について、「耐震設計上考慮すべき活断層である可能性が否定できない」と新たに評価したことを発表した。両原発近くで活動しないと考えられていた「湯ノ岳断層」(福島県いわき市)が東日本大震災の余震でずれ、経済産業省原子力安全・保安院が電力各社に同様のケースの調査を指示していた。

 東電は、固着状態などから従来はずれないと考えられた断層12カ所を調査。湯ノ岳を含む5カ所(長さ約44キロ~5キロ)について、震災後の地殻のゆがみや地震活動の活発化から、今後動く可能性があると再評価した。いずれがずれた場合も、両原発で想定する最大の揺れ(基準地震動)を下回るという。

 一方、柏崎刈羽原発(新潟県)でも再評価したが、活動する可能性のある新たな断層は見つからなかった。東電は30日、保安院に再評価結果を報告した。【林田七恵】

毎日新聞 2011年8月30日 19時19分

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