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福島第1原発:サリーの放射線 作業員被ばく3.47ミリ

 福島第1原発で導入している高濃度の放射性汚染水浄化装置「サリー」の配管から、毎時3シーベルトの高い放射線量が計測された問題で東京電力は23日、作業員の最大被ばく量が3.47ミリシーベルトだったと発表した。計画線量5ミリシーベルトを超えた作業員はいなかった。

 東電によると、22日午前7時過ぎから計23人が交代で、放射性セシウムを吸着する部品交換作業をしていた。松本純一原子力・立地本部長代理は「(配管に付着していたとみられるセシウムの)塊は数グラム程度と思われるが、なぜ配管に付着したのかは分からない」と述べた。

 また、東電は、4号機使用済み燃料プールの水を循環冷却する装置の配管で、微量の水漏れが見つかったことも明らかにした。

 水漏れが見つかったのは、4号機廃棄物処理建屋内のステンレス製配管。縦14センチ、横15センチほどのにじみがあり、30秒に1滴程度、水がたれているという。同プールの放射性物質の濃度は低く、1リットルあたり約10ベクレル。配管の下に受け皿を置いて、冷却装置の運転は継続している。【藤野基文】

毎日新聞 2011年8月23日 23時45分

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